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北朝鮮 キム第1書記の側近 交通事故で死亡か12月30日 13時13分
北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記の側近として知られ、朝鮮労働党で韓国との関係を統括してきたキム・ヤンゴン統一戦線部長が29日、交通事故で死亡したと発表しました。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日、朝鮮労働党の書記で、8年前から韓国との関係を統括してきたキム・ヤンゴン統一戦線部長が、交通事故のため29日朝、73歳で死亡し、31日、国葬が執り行われると伝えました。
キム統一戦線部長は、キム・ジョンウン第1書記の信頼の厚い側近として知られ、去年10月、アジア大会の閉会式に合わせて韓国を訪問したほか、ことし8月に軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で開かれた南北の高位級会談に出席しました。また10月には、ピョンヤンで行われたキム第1書記と中国共産党の劉雲山政治局常務委員の会談にも同席するなど、対外関係を担うキーパーソンとして存在感を増していました。
キム統一戦線部長が死亡したことで韓国に対する政策などが変わることはないとみられますが、朝鮮中央通信は「キム同志を失ったことは、わが党と人民にとって大きな損失だ」と伝えています。
一方、30日発表された葬儀委員会の名簿に、ことし10月を最後に動静が途絶え、地方の農場に追放された可能性も指摘されていたチェ・リョンヘ書記の名前が確認され、復権したものとみられています。
キム統一戦線部長は、キム・ジョンウン第1書記の信頼の厚い側近として知られ、去年10月、アジア大会の閉会式に合わせて韓国を訪問したほか、ことし8月に軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で開かれた南北の高位級会談に出席しました。また10月には、ピョンヤンで行われたキム第1書記と中国共産党の劉雲山政治局常務委員の会談にも同席するなど、対外関係を担うキーパーソンとして存在感を増していました。
キム統一戦線部長が死亡したことで韓国に対する政策などが変わることはないとみられますが、朝鮮中央通信は「キム同志を失ったことは、わが党と人民にとって大きな損失だ」と伝えています。
一方、30日発表された葬儀委員会の名簿に、ことし10月を最後に動静が途絶え、地方の農場に追放された可能性も指摘されていたチェ・リョンヘ書記の名前が確認され、復権したものとみられています。
韓国 北朝鮮に弔電
北朝鮮のキム・ヤンゴン統一戦線部長が死亡したことを受けて、韓国のホン・ヨンピョ(洪容杓)統一相は、30日午前、北朝鮮に弔電をおくりました。また、統一省の報道官は、キム統一戦線部長の死亡が北朝鮮の韓国に対する政策に影響を与えるか現段階で判断することは難しく、注視していく考えを示しました。