トップページ国際ニュース一覧象牙を見分けるアプリ 違法取り引き摘発で活用
ニュース詳細

象牙を見分けるアプリ 違法取り引き摘発で活用
12月30日 5時02分

象牙を見分けるアプリ 違法取り引き摘発で活用
k10010356551_201512300519_201512300520.mp4
象牙の違法取り引きの温床になっていると指摘されてきた東南アジアのタイで、国内での取り引きが合法なアジア象の象牙と、密輸されたアフリカ象の象牙を見分けるアプリが開発され、抜き打ち検査など摘発への活用が始まりました。
タイは国内の施設で育てられたアジア象の象牙は合法的に取り引きできますが、密輸されたアフリカ象の象牙と見分けるのが難しいため、違法取り引きの温床になっていると指摘されてきました。こうしたなか、タイの大学が携帯型のX線分析装置と組み合わせて、象牙に含まれる元素の量で、アジア象かアフリカ象か判定するパソコンにも使えるスマートフォン向けのアプリを開発し、タイの自然保護局が運用を始めました。
29日、首都バンコクの象牙の専門店を保護官が抜き打ちで検査し、アジア象の象牙として売られていた5つの彫刻を調べたところ、このうちの2つがアフリカ象のものであることが判明しました。アフリカ象の象牙は没収され、店の経営者は取り調べのため、警察への出頭を命じられました。これまでは、象牙を見分けるのにDNA鑑定で2週間かかっていたということで、自然保護局の担当者は「時間も費用も節約でき、極めて正確なので効率的に取締りができる」と話していました。
象牙を巡っては日本についても、今月、イギリスの環境保護団体が「法の抜け穴が多く、違法取り引きがまん延している」とする報告書を発表し、対策の強化を求めています。

関連ニュース

k10010356551000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ