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科学分野最大のニュースは「ゲノム編集」米誌12月29日 7時28分
アメリカの科学雑誌「サイエンス」は、科学の分野におけることし最大のニュースとして生物の遺伝子をねらいどおりに操作できる技術「ゲノム編集」を挙げ、遺伝子を操作した生物が生まれる時代が現実になりつつあると指摘しています。
科学雑誌「サイエンス」は、この1年間に世界各国で発表された科学の研究の中から最もインパクトがあった10の成果を選び、ランキングを発表しています。
ことしのトップには、生物の遺伝子をねらいどおりに操作できる技術「ゲノム編集」が選ばれ、中でも、このゲノム編集を従来よりも簡単で正確にできるようにした「クリスパーキャス法」という画期的な手法が挙げられました。
この手法が2012年に発表されて以来、ゲノム編集の研究は急速に広がり、マラリアを媒介する蚊の遺伝子を操作してヒトへの感染を広げないようにするなど、従来では考えられなかった研究につながっているということです。
サイエンス誌は「すばらしい成果が現れ始め、その真価を示している」と高く評価していて、ヒトの病気の研究にも役立つ技術だとしていますが、卵子などヒトの生殖細胞への応用を巡って倫理的な懸念も指摘されています。
このほかの成果としては、NASA=アメリカ航空宇宙局の無人探査機による冥王星の実態の解明や、南アフリカの洞窟の中から新種とみられる初期の人類の化石が見つかったとする研究などが挙げられました。
ことしのトップには、生物の遺伝子をねらいどおりに操作できる技術「ゲノム編集」が選ばれ、中でも、このゲノム編集を従来よりも簡単で正確にできるようにした「クリスパーキャス法」という画期的な手法が挙げられました。
この手法が2012年に発表されて以来、ゲノム編集の研究は急速に広がり、マラリアを媒介する蚊の遺伝子を操作してヒトへの感染を広げないようにするなど、従来では考えられなかった研究につながっているということです。
サイエンス誌は「すばらしい成果が現れ始め、その真価を示している」と高く評価していて、ヒトの病気の研究にも役立つ技術だとしていますが、卵子などヒトの生殖細胞への応用を巡って倫理的な懸念も指摘されています。
このほかの成果としては、NASA=アメリカ航空宇宙局の無人探査機による冥王星の実態の解明や、南アフリカの洞窟の中から新種とみられる初期の人類の化石が見つかったとする研究などが挙げられました。