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中国主導のAIIB フィリピンも協定署名へ
12月30日 18時07分

中国主導のAIIB フィリピンも協定署名へ
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中国の主導で今月設立されたAIIB=アジアインフラ投資銀行についてフィリピン政府が、創設メンバーとして参加するための協定に署名すると発表し、南シナ海の領有権を巡って中国と激しく対立するなかでも経済的な効果を重視する判断をしたものとみられます。
AIIB=アジアインフラ投資銀行は、アジアの途上国のインフラ整備を支援するため中国が設立を主導し、今月25日中国やイギリス、それに韓国など17か国が協定を批准し、正式に発足しました。
AIIBについてフィリピン政府は30日声明を発表し、「銀行の運営面で透明性や独立性などが確保されている」として、創設メンバーとして参加するための期限である31日、北京で協定に署名することを明らかにしました。
AIIBで創設メンバーは発言権などで優遇され、これまでにアジアやヨーロッパなどの57か国が参加を表明しましたが、このうちフィリピンだけが協定への署名を見送っていました。
フィリピンは、南シナ海の領有権を巡って中国と激しく対立していますが、国内では、高い経済成長が続くなかでインフラ整備の遅れが指摘されていて、今回の決定は、政治的な問題とは切り離して経済的な効果を重視する判断をしたものとみられます。
AIIBは、来月中旬に設立式典と初めての会合を開き、中国の金立群元財政次官が初代総裁として正式に就任することになっています。

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