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【スポーツ】

[サッカー]小川の2発で桐光学園16強

2016年1月3日 紙面から

桐光学園−長崎南山 後半9分、長崎南山の佐名(右)をかわし、先制ゴールを決める桐光学園の小川=等々力陸上競技場で(武藤健一撮影)

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◇第94回全国高校サッカー<第3日> 桐光学園3−0長崎南山

 ▽2日▽2回戦16試合▽東京・等々力陸上競技場ほか

 U−18(18歳以下)日本代表で磐田入りが決まっているFW小川航基(3年)擁する桐光学園(神奈川)は、小川の2得点の活躍などで長崎南山を3−0で破り、16強入りを決めた。昨夏のインターハイ(IH)で準優勝だった市船橋(千葉)も3−0と快勝発進。3日の3回戦で、IH決勝で敗れた東福岡と再戦することになった。首都圏勢は好調で、9校中、正智深谷(埼玉)、明秀日立(茨城)を除く7校が3回戦に進出した。

 今大会屈指のストライカーが、2得点を決め発進した。桐光学園の小川は、完全に引いて守る長崎南山に前半は攻めあぐねたが、後半9分に右からのクロスを右足で流し込んで先制。同31分にもチーム3点目のPKを決めた。

 「前半はファーに逃げるボールを狙っていたが、ハーフタイムに『もっとニアに走り込め』と指示が出て、切り替えた。競り合った相手の前に抜けられたところで勝負あったかな」。小川はホッとした表情で振り返った。

 大会初戦。「お客さんが多くて、最初は緊張した。シュートも5、6本決められるシーンがあった。それでもきょうは我慢ができた」。ボールが来ないとつい自分が下がってもらいにいってしまう癖を、あせらず前で我慢できるようになった。それが高校3年間で成長した「自分の強み」という。

 鈴木勝大監督(38)は「(小川は)きょうはミスがずいぶんあった。40%の出来。でも、彼の力はこんなもんじゃない。スイッチが入ったら誰も止められないだろう」と絶大な信頼を寄せる。

 対戦した長崎南山・村里英樹監督(52)は「モノが違う。ああいう選手は少なくとも長崎県にはいない。チームも大学生と対戦しているみたいだった」と脱帽だ。チームはシュートを1本も打てなかった。

 桐光学園の過去最高は、元日本代表MF中村俊輔(横浜M)を擁した1996年の準優勝。「明日(の3回戦)が勝負。準優勝の歴史を塗り替えたい」。優勝は神奈川県勢としても初の悲願。小川の両足が、その夢をかなえる。(山内明徳)

 

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