(C) KADOKAWA CORPORATION 2015/電撃 - 『狼と香辛料』の支倉凍砂先生最新作『WORLD END ECONOMiCA I』は金融冒険青春活劇!【電撃文庫新作紹介】より引用
あけましておめでとうございます、Choraです。
さて、新年ということで、何か新しいことを始めようという方も多いのではないでしょうか。中にはこんな記事(↓)を読んで、株式投資の勉強をしようかなという方もいらっしゃるかもしれません。
投資は勉強した分だけリターンが得られる分野だと思いますが、やっぱり投資って専門用語も難しいし、「勉強しまっせ」と思ってもなかなかそのハードルは高い。上の記事にあげられているような書籍をいきなり読もうと思っても、挫折してしまうひとが多いであろうことは想像に難くありません。
そこで私がオススメしたいのは、まずはラノベを読むことです。
ラノベを読むと言っても、何も片っ端から読めという話ではありません。
ちゃんと推薦図書があります。ワールドエンドエコノミカです。
青春×月面×金融!ワールドエンドエコノミカとは?
本作品は、シリーズ累計発行部数400万部を超える大ヒット経済小説「狼と香辛料」の支倉凍砂(はせくらいすな)氏が手掛けた金融小説です。
ライトノベルということもあって、SF要素や恋愛要素もちょっぴり含んだ、基本的には若年層向けの作品となります。しかし、だからこそ、初学者が株式投資を学ぶのにうってつけだと思います。だってわかりやすいんだもの。
あらすじ
人類のフロンティア、月面都市を埋め尽くす摩天楼で、多くの人々が見果てぬ夢を追いかけている時代――。月生まれ、月育ちの家出少年ハルは、“前人未踏の地に立つこと”を夢見ていた。
そのために必要なのは、圧倒的な資金。少年ハルが足を踏み入れたのは、百年の昔から人類の欲望を呑み込み、時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所“株式市場”だった。
(引用元:電撃 - 『狼と香辛料』の支倉凍砂先生最新作『WORLD END ECONOMiCA I』は金融冒険青春活劇!【電撃文庫新作紹介】)
「月面都市で少年が夢を追う物語」と書いてしまうとすごくありきたりですが、「夢を叶えるのに必要なのはお金で、その獲得手段はデイトレード。」となれば話は別です。世界最大の金融マーケットを有する月面都市で、株式投資に青春を賭ける主人公を描くという一風変わった物語となっています。
先ほど述べたとおり、世界観としてSF的な要素(例えば、月面都市や軌道エレベーター)はあるものの、物語はあくまで現代にも通ずる「株取引」を中心に進んでいきます。
専門用語がわからなくても楽しめる。というか、学べる!
本作品のすごいところは、これこそ今回推薦する理由でもあるのですが、「株取引に関する専門用語などを楽しみながら学べるところ」です。
作中では、内容から必然的に株取引に関する専門用語が飛び交いますが、ちゃんと随所でかみ砕いた説明がなされています。ですので、ストーリーを楽しんでいるだけで、自然とそれらの用語が頭に入ってくる仕組みなのです。
また、学べるのは専門用語だけではありません。投資スタイルにはどんなものがあるのか、どういった考えの元で意思決定がなされるのかなど、株式投資に関する全体的な雰囲気を掴むこともできます。
あくまで初学者向き!全体像をつかむための作品
本作品は確かに株式投資の勉強に使えるとは思いますが、あくまで軸は娯楽作品ですので、そこまで知識を深堀できるわけではありません。上級者にとっては物足りないといえるでしょう。
一方で、何かを学ぶときのコツは最初に全体像を掴むことだと思いますので、そういう点で初学者にとっては非常に良書だといえます。本作品を通じてベースの知識を蓄え、より深く学ぶに際し専門書を手にとれば良いのではないでしょうか。
上級者向けに少しだけフォローしておくと、本作品には現実世界に元ネタがあって、例えば「リーマン・ショック」などを物語の下敷きにしています。ですので、そのあたりの世情に詳しい方であれば、懐かしみながら楽しめるかと思います。娯楽作品ですし、息抜きにもどうぞという感じです。
あとはもう、やっちゃえばいいと思う
ワールドエンドエコノミカを読んで雰囲気を掴んだら、とりあえず証券口座を開いて取引を始めてしまえば良いと思います。
というのも、以前ジョンがこんな記事(↓)を書いていました。
「案ずるより産むが易し」とはよく言ったもので、株式投資も想像しているよりは簡単だと思いますし、やりながら覚えた方が理解も早いです。お金かかっている分、必死にもなります。
とはいえ、本記事はあくまでワールドエンドエコノミカをオススメする記事となりますので、実際の取引はあくまで自己責任でお願いします。
以上、「株式投資をこれから学ぶなら、とりあえずラノベ読んでおけば良いと思うよ」というお話でした。ではでは。