【巨人】坂本、新グラブでゴールデン・グラブ賞つかむ!
2016年1月3日6時0分 スポーツ報知
巨人・坂本勇人内野手(27)が、初のゴールデン・グラブ賞受賞に向けて“新兵器”を用意していることが2日、分かった。昨季使用していたグラブはウェブが「工」字になっていたが、「工」の縦棒の部分を太いものに変更する。これによって投手のグラブのように、ウェブの隙間が塞がれた形状になった。
坂本によれば変更後の感覚は「グラブの先端で、ボールをがっちり噛(か)む感じ」。特に逆シングルでゴロを捕球する際に、威力を発揮するという。球際の強さが坂本の売りだが、ウェブの面積を広くすることでさらに捕球しやすくなった。坂本の要望にミズノ社が応え、過去の内野手グラブとはひと味違う、オンリーワンの坂本モデルが完成した。
すでに昨年11月の「プレミア12」から、試合前練習限定で新モデルを試用していた。国際舞台の、しかも真剣勝負ということで実戦デビューはならなかったが、ハンドリングに確かな手応えを感じ、16年シーズンからの導入を決めた。1月のグアム自主トレ、2月の宮崎・沖縄キャンプでたっぷり使い込み、徐々に手先と同化させていくつもりだ。
昨季は遊撃でリーグトップの守備率9割8分2厘をマークするも、ゴールデン・グラブ賞は阪神・鳥谷にさらわれた。「毎年、取りたいと思っている賞」と言うように、ゴールデン・グラブ賞受賞は坂本の悲願だ。レギュラーに定着した08年以降、8年で6度の失策王となったが、守備力は確かにアップしている。新たな相棒とともに今季こそ守備の初タイトルを奪う。(尾形 圭亮)