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慰安婦問題で中国「日韓関係改善で地域安定望む」12月28日 18時05分
日本と韓国が慰安婦問題で合意したことについて、中国外務省の陸慷報道官は、28日の定例記者会見の中で、「慰安婦問題は、日本の軍国主義がアジアなどの国民に対して行った反人道的な重大な犯罪行為だ。日本が侵略の歴史を直視して反省し、責任ある態度で適切に処理しなければならない」と述べました。そのうえで、陸報道官は、「中国は、韓国と日本の関係改善がこの地域の安定や発展に役立つことを望む」と述べました。
歴史認識の問題で韓国と共闘する形で日本に圧力をかけてきた中国には、日韓関係が今回の合意をきっかけにさらなる改善に向かい、安全保障分野でも日韓の協力が進むことへの警戒感があるものとみられます。
中国国営の新華社通信は論評で、今回の合意を「安倍政権の退却」と表現し、「その背景には、現実政治の必要性、とりわけアメリカからの圧力がある」と指摘しました。
そのうえで、「日本はこの先、隣国との歴史問題で楽にはならない。慰安婦問題以外にも、強制徴用や、ユネスコの記憶遺産、靖国神社参拝などの問題によって、日本と隣国の争いが今後も再燃する可能性がある」としています。
中国国営の新華社通信は論評で、今回の合意を「安倍政権の退却」と表現し、「その背景には、現実政治の必要性、とりわけアメリカからの圧力がある」と指摘しました。
そのうえで、「日本はこの先、隣国との歴史問題で楽にはならない。慰安婦問題以外にも、強制徴用や、ユネスコの記憶遺産、靖国神社参拝などの問題によって、日本と隣国の争いが今後も再燃する可能性がある」としています。