不参客:韓国景勝地ツアー、先払いと違約金導入でキャンセル激減

不参客:韓国景勝地ツアー、先払いと違約金導入でキャンセル激減

 韓国南西部の全羅南道和順郡は昨年10月、水源保護区域に指定され30年にわたり一般人の出入りが制限されていた「和順赤壁」を1カ月間、試験的に開放した。

 和順赤壁は無等山に始まるシンリョン川が和順にそそぎ込み、自然に形成された絶壁で、「朝鮮10景」と呼ばれるほどの絶景に挙げられる。和順郡は、試験開放の1週目に約1100人の和順赤壁見学ツアー申し込みを先着順で受け付けた。インターネット予約はわずか10分で満席になった。

 だがツアー当日、申し込み者の5人に1人は姿を見せなかった。試験開放した10月の1カ月間で、連絡なく無断キャンセル(ノーショウ)した観光客は申し込み者全体(5448人)の22%(1170人)に達した。

 和順郡の関係者は「とりあえず申し込んでおこうという観光客があまりに多かった。ツアーのたびに『席が余っているのに、どうして本当に行きたい人が参加できないのか』という観光客からの抗議が殺到した」と明かした。

 郡は無断キャンセルを減らすため、今年3月の正式開放に向け、インターネット予約時にツアー代金(1人5000ウォン=約530円)を決済させる方法に変更した。また、ツアー2日前から前日の間にキャンセルした場合には入場チケット代金の50%を、当日キャンセルは決済額全額を違約金として徴収することにした。

 その結果、正式開放後の3日間の予約キャンセル率は2.5%(申し込み者1152人のうち29人)に急落した。その後も、先月18日まで90回実施されたツアーの予約キャンセル率は5%(申し込み者約3万6000人のうち約1800人)程度にとどまっている。

 和順郡の関係者は「先払いと違約金制度がキャンセルを減らすことにつながったようだ。最初は『どうして違約金を取るのか』という抗議もあったが、結局は予約を守る人が増え、観覧客も満足している」と伝えた。

イ・ミンソク記者
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