滋賀県警長浜署に３０年以上、篤志家からの義援金５千円が毎月おくられてきている。同署は、昨年分の６万円を長浜市社会福祉協議会に届けた。これまでの義援金計約１８０万円は、犯罪防止や福祉活動のために役立ててもらっている。

　毎月、封筒に入った５千円が同署に郵便で届けられ、「不幸な人に役立てて下さい」という手紙も添えられている。匿名だが手紙には「Ｋ、ｙ、ｙ、Ｍ」というアルファベットが書かれており、封筒には長浜の消印が押されている。

　６年前までの手紙や封筒しか残っていないが、引き継ぎでは３０年以上前から続いているという。これまでに同署に届けられた義援金は計約１８０万円。近年は、同協議会とＮＰＯ法人「おうみ犯罪被害者支援センター」に、１年分の６万円を交互に渡している。

　同署の川崎新司調査官は「これだけ長期間にわったて義援金をおくってくれる人の話はあまり聞かない。有効に活用させていただく」と話していた。