カナダでワーキングホリデー中のサウスピーク卒業生Chihiroさん
今年こそは英語が出来るようになって、映画を字幕無しで観ることが出来るようになりたいと考えている人へ。まずは英語学習の前に、適切な目標設定をしましょう。例えば映画を字幕無しで理解出来るにはどれくらいの英語力が必要でしょうか。どれくらいの英語力があれば、何が出来るのかを本記事では紹介します。
◆目標1 英語圏で日常会話ができる。買い物で困らない。
◆目標2 英語で仕事が出来る。英語で商談ができる。
◆目標3 英語で映画・小説・音楽を字幕無しで、解説無しで楽しみたい。
それぞれ順番に解説していきます。
目標1 英語圏で日常会話ができる。買い物で困らない。
現時点の英語力が皆無でも、実はこれらはなんとかなります。こちらがお客の立場で買う意志があることが伝わっていれば、基本的に邪険に扱われることはないので、身振り手振りで伝わります。英語力は必要ないです。
例えば英語力ゼロでも、New Yorkのように英語が出来ない外国人が訪れることが日常になっている都市であれば、普通に生きていけます。身振り手振りで買い物はなんとかなります。英語力ゼロだと細かいことは理解出来ませんが、多少割高な料金を支払うのを気にしないのであれば、快適に暮らすことが出来ます。
しかし英語力ゼロの場合、現地に1年間暮らしても現地の友人は1人も出来ません。出来る友人は現地にいる日本人だけです。「外国に住んでいるけれど、話し相手は同じ日本人だけ」という悲しい状況になります。
そういう日本人としか接することが出来ない生活は嫌だと思う人へ。現地で割高な料金を払わず、現地で友人を作ることが出来るようになるために最低限必要となる英語力は下記の英語力です。
「目標1 英語圏で日常会話ができる。買い物で困らない」ために必要となる英語力 TOEICR試験 600点 + オンライン英会話3ヶ月の経験
TOEIC600点は高校までに習う英文法を理解して、一定量以上の英文を読み込み・聴きこんだ人が到達出来ます。それに加えて最低限英語でやり取りができるようになるために、マンツーマンレッスンのオンライン英会話サービスを最低3ヶ月受講しましょう。オンラインでない英会話のマンツーマンレッスンは高すぎるのでオンライン英会話サービスがお勧めです。
ワーキングホリデーや海外で生活を始める人は最低限この水準に到達していないと現地で英語が出来ない日本人とのみ交流することになり、高確率で「沈没」します。現地生活で必要になる情報を英語で収集出来る(新聞やフリーペーパー)。現地で英語を介して友人を作る。これらが出来るようになってから海外生活を始めるのがお勧めです。
TOEIC600点を目指すための学習法をまとめた記事はこちらに有ります。参考にして下さい。
目標2 英語で仕事が出来る。英語で商談ができる。
商談前に必要文献をガッツリと読み込んで、背景知識を十分に共有していれば、TOEIC600点程度でも相手の言わんとすることは理解は出来ます。しかし、TOEIC600点程度では「会話の速さ」についていけないです。その場ですぐに理解して、すぐに会話を返すためには最低限TOEIC800点程度の基礎力は必要になります。
また、英会話においても論理的に話さないと相手に理解してもらえないため、論理的に話すための訓練をTOEIC SW試験対策を通じて行いましょう。そもそもTOEIC SW試験対策はSpeaking、Writing能力を高める訓練にもなりますので、その点からもお勧めです。
「目標2 英語で仕事が出来る。英語で商談ができる」ために必要となる英語力 TOEICR試験800点 + TOEIC SW試験 320点
TOEIC800点を目指すための学習法をまとめた記事はこちらに有ります。参考にして下さい。
TOEIC SW試験対策は日本での独学は難しいので、サウスピークでの対策をお勧めします。参考となる体験談を下記に2本紹介します。
◆高校の英語教師になる前にTOEIC Speaking & Writing試験対策に取り組み、英会話能力を高めたTomoakiさん
◆2ヶ月の留学でノート3冊分の英作文と300時間のスピーキングの練習を行ったTomoyukiさん
目標3 英語で映画・小説・音楽を字幕無しで、解説無しで楽しみたい。
英語圏の文化を字幕や解説無しで理解出来るようになるには、高い英語力に加えて、圧倒的な語彙力がまず必要になります。平坦で直接的な言い方ではなく、「お茶の子さいさい」”It’s a piece of cake”のような少し小洒落た表現を学ぶ必要が有ります。
また、コンテンツを楽しめるための文化理解が必要になります。例えば日本のマンガ・アニメ文化を深く楽しむとなると、例えばヤマト・ガンダム・エヴァ(+その他有名作品)の知識が必須になります。英語コンテンツでもこれは同様で、その文化に根ざした背景を理解する必要が有ります。
この目標3に到達するためには、英語力を超えた異文化理解が必要になります。そして、日本にいて英語を学習している人にはこの異文化理解はきわめて難しいものです。例えば、PC(political correctness)、またLGBTに関する理解・共感はそういったことが当たり前である環境に身をおいたことがない人には難しいのではないでしょうか。
サウスピークのEzro講師(写真中央の男性)。gayです。日本では珍しいですが、フィリピンでは珍しくありません。
洋楽にしても、古典・古典文学からの引用、また宗教に関わる隠喩がさりげなく盛り込まれていたりします。こういったものは作詞者が育ってきた文化圏に関する知識がないと本当の意味では理解出来ません。
「目標3 英語で映画・小説・音楽を字幕無しで、解説無しで楽しむ」ために必要となる英語力 TOEIC試験最低900点以上 かつ 海外文化に対する深い理解(現地での生活経験があるのが望ましい)
TOEIC900点を目指すための学習法をまとめた記事はこちらに有ります。参考にして下さい。
海外文化に対する深い理解は日本にいるだけではほぼ到達不可能であるため、可能であれば海外生活の機会を狙いましょう。
目標3補足 英語で映画・小説・音楽を字幕”有り”で、解説”有り”で楽しみたい。
字幕有り、解説有りであれば難易度は一気に下がります。作品を何度も何度も繰り返し観て(聴いて)、作品を理解するのであればTOEIC600点程度の英語力で可能です。それほど高い英語力は必要有りません。
まずは下記のスクリーンプレイシリーズのように詳細な解説のある作品から始めて見ましょう。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(脚本)
バック・トゥ・ザ・フューチャーの学習用リスニング音源
バック・トゥ・ザ・フューチャー [DVD]
以上です!
本記事を参考に、2016年の英語学習の目標を設定下さい。