運気を上げるパワースポットとして有名な場所に「神社仏閣」「滝や森林」といった場所があり、熱心にそちらへ通う方が多いのですが、あなたの体にもパワースポットがあります。それはツボ(経穴)と呼ばれるものです。
経絡経穴(けいらくけいけつ)は、なぜパワースポットなのか
経絡は気の通り道、経穴というツボは気の流れが合流したり分散したり、淀みになりやすい場所だったりします。
神社仏閣や自然の中でも「龍脈」の流れに身を置くと清められるのと同じで、ツボの淀みを抜き、気の流れを整えることは、パワースポットに行くのと同じ効果があります。
最も効果的なのは、体を流れる気を整え、宇宙と体内の気がよく混ざる状態で自然のなかに身を置くことです。すると、窓を開けた家に風が流れるように、透き通った新鮮な気が入ってきます。
東洋医学と易占いは同じ学問
易占いというのをご存知でしょうか。言葉は知らなくとも、道端で机を出して竹ひごをジャラジャラしながら占ってくれるやつ。と言えばわかるでしょうか。
あの占いは「易経」という本に占い結果が書いてあり、それを読むには陰陽五行や変化についての知識が必要不可欠です。
鍼灸治療も同様に、陰陽五行説に基づいた理論で治療を行い、その経過は易経に従います。
易経って、何が書いてあるの?
占いの本ということで、タロットの占い結果のようなものを想像される方は多いと思いますが、易経の中身は、自然の流れについて書いてあります。
占い結果は「現在はどこにいるのか、未来はどうなるのか、変化したらどうなるか」ということを示します。
まず、易経という一冊の本には、太極(宇宙)から始まり、そこから天と地に分かれ、地から人が生まれます。それは乳児から幼児、大人へと成長してゆく過程で喧嘩したり仲良くなりながら大きくなってゆきます。
ある程度成長してきたら、喧嘩のスケールも大きくなり、大ダメージを受けながらも相手と和解します。和解して平和が長く続くと腐敗が生まれます。この腐敗を何とかするために瀕死の重傷を負いながらも、立てなおしてゆく。そしてまた成長へと延々繰り返すのです。
こんな感じのストーリーになっており、易占いの結果に「平和が続く」と出ると、それは大吉であると同時に腐敗への一歩として警戒せよ。ということになります。
さらに「変爻」というものが占いを複雑にするのですが、これは思わぬ出会いであったり急激な変化を暗示します。この変爻のおかげで、人生のどん底が急激に上向いてみたり、どん底の底が抜けるような地獄に堕ちたりします。
鍼灸治療で開運って、どんなことするの?
まず、全身をよくもみほぐし、体の緊張やゆがみの浅いところをほぐして正常に整えます。そこでほぐれなかった部分で、ツボが柔らかすぎたり、冷たかったりする部分はお灸で「火の気」を補います。
一方で固い部分や、熱いところの周辺には針をします。
その後、ストレッチで体を伸ばし、充分なスキマを作ります。東洋医学では体の隙間を「三焦(さんしょう)」と言って、心臓と同じくらい大切にしています。この三焦の気を整えて終わります。
開運治療が終わったときには、体の気が充実していると思いますよ。
パワースポットにお出かけする前に鍼灸治療はいかがでしょうか。