【カイロ=共同】サウジアラビア政府は2日、国内でのテロに関与したなどとして死刑判決を受けた47人を処刑したと発表した。少数派のイスラム教シーア派でサウジ王室に批判的だった有力宗教指導者ニムル師も含まれており、国内外から反発を招く可能性もある。
処刑の対象は、国際テロ組織アルカイダ系の組織に属し2003年から06年ごろにサウジ国内でのテロに関与したとされる者が中心。さらに、11年から13年にかけて反政府抗議行動を行ったシーア派も含まれる。報道によると、ニムル師は12年に逮捕され、14年10月に「宗派対立を扇動した」などとして死刑判決を言い渡された。
サウジと対立するシーア派国家イランの外務省報道官は2日「サウジはテロリストと過激派を支援する一方、国内の批判勢力を処刑し抑圧している」と非難した。
サウジアラビア政府、サウジ、テロ犯