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■18歳をあるく

 東京・丸の内にそびえる高層ビルの会議室。壁に映し出されたタイマーの残り時間が、刻々と減っていくなか、中年男性6人がiPadに何かを書き込む。

 中古車販売大手ガリバーインターナショナルが昨年末、営業職幹部に受けさせたリーダー育成研修の一幕だ。約半年間のプログラムは、2014年創業の企業コンサルティング会社「TEAMBOX(チームボックス)」が請け負う。カルビーやオムロンヘルスケアなど大手から声がかかる。

 スタッフ6人は全員20代以下。最年少の矢倉(やくら)大夢(ひろむ)さんは昨年1月、18歳で働き始めた。「どんなに素晴らしい話も聴くだけで終われば影響力は小さいが、テクノロジーで補えば大きくできる。聴けば聴くほどアナログな人材育成の世界を、僕のプログラミング力で変革できると思いました」

 灘中高に在学中から国内外のプログラミングコンテストで賞を獲得してきた。昼間は昨春入学した筑波大で授業。夕方以降は都内のオフィスで働く。