ブログを書いている皆さんは、文章中で自分のことを何と呼んでいますか?
僕は「僕」です。
なにやら、図らずしも哲学的表現っぽくなりましたが。
一人称ってやつですね。自称とも言いますか。今回はそれについて考えてみたのですよ。
一人称の種類
一般的
- 私(わたし):日本人最多使用
- 私(わたくし):公の場で最も使うべき言葉
- 僕:主に男性が使用、フォーマルな場でもある程度はOK
- 自分:体育会系。ビジネス文書には見られない
親しい場合
- 俺:多くの男性が私的場面で使用。やや乱暴
- 儂(わし):老人男性、武士の一人称
- あたし:わたしのくだけた言い回し
- あたくし:あたしの気取った言い回し
- アテクシ:あたくしのネットスラング
- あたい:あたしのさらにくだけた言い回し
- わい・わて・あて:近畿地方で用いる
- わだす・あだす・わす:わたし・あたし・わしの東北訛り
- うち:西日本で主に女性が使用
- おいら:地方で使用。場所は不明確
- おら:関東以北で使用
職業的
- 本官:警察、士官、裁判官、事務次官などの官職
- 本職:弁護士、弁理士、司法書士
- 愚僧・拙僧・愚禿(ぐとく):僧侶がへりくだった言い回し
古風
- 吾輩:尊大な言い回し
- 某(それがし):謙譲、のちに尊大な言い回しとなる。主に男性が使用
- 朕(ちん):始皇帝や皇帝が使用→日本でも倣い天皇が呼称したこともある
- 麻呂:古代日本の男性が使用。位に関係なし。公家言葉としての使用は創作内
- あ:奈良時代以前~平安時代まで使用
- 我(われ):現在、口頭ではほとんど使用せず。関西圏では二人称としても使われる
- 予・余:平安時代以後使用。戦前までは身分に関係なく使用
- 小生:主に書面上で使用。男性が自分を謙遜
- 小官:男性の謙譲、官職に就く者が使用
- 吾人:かつて書簡や文書で男性が使用
- 愚生(ぐせい):かつて書簡で男性の謙譲として使用
ーー
一部を省略して抜粋、概要を添えて記載しました。
それにしても、ものすごい数の一人称があるのですね。驚きです。
ブログで使われている主なものについての考察
私
無難ですね。この言い回しで角が立つことはなさそうです。
一時期はこの一人称でブログを書いていた時期もあるのですが、現在は続いていません。理由は、どこかかしこまった印象を受けてしまうことを避けたためです。
僕
H28/1/2現在はこれを使用しています。きっかけは定期購読ブログで使われているのを見て「良いなぁ」と感じたから。
「私」よりもくだけてるけど、失礼にあたるほどではない。読者との距離を適度に保てるような言い回しを大変気に入ったのです。
自分
完全に体育会系ですね(笑)
僕も体育会系の団体に属していたことがありますから、時々文章にも書いてしまいそうになるのがこれ。
しかし、書かれても違和感を感じないのは、体育会系に慣れた人の眼鏡だからなのでしょうかねぇ。
俺
一時期、使っていたのですが、僕にとってこれを使い続ける勇気がありませんでした。
否定するわけではありません。読者との距離がかなり近づく一人称だと思いますし、ノリの良いブログならばその雰囲気を醸し出す武器になると思います。
ただ、これを見て「馴れ馴れしいんじゃコラ」なんて思う人も少なからずいるのかなぁなんて考えちゃうのですよね。これは僕個人が人と距離感をとりたい性格だから、こういう想像をしてしまうのでしょうね。
僕が一人称に考慮すること(あとがき)
これだけ多くの一人称から自称する言葉を選ぶわけですけど、そのうえで僕が考慮することを箇条書きで羅列してみますね。
一人称については
- ブログの雰囲気にあっているか
- 記事毎のテーマでも時には考慮する
- 自分の性格に合致しているか
これらを考えた上で使っています。今は多くの場面で「僕」を使用していますよ。
正解はありません。良し悪しも論じられないでしょう。ですが、少なくとも同じ記事内では一人称を統一したいですね。始めは私、中間で僕、最後は俺!なんて書き方をするとその記事の信憑性すら疑われかねないですからね。
ブログを開設後、試行錯誤してここまで来ているので、サイト内の一人称はかなりバラけちゃっていると思います(;'∀')ですが、個人的にはサイト内全てで統一する必要もなく、場合によっては記事毎に使い分けるくらいの柔軟性があっても良いのかなぁと考えています。
あなたのブログでは自分を何と呼ぶ?
以上です。