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笹子トンネル崩落事故 警察が詰めの捜査進める1月3日 6時13分
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山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落し、9人が死亡した事故で、警察は天井板を固定していたボルトの状態を確認する点検が不十分だった疑いがあるとみて、業務上過失致死傷の疑いでの立件に向けて詰めの捜査を進めています。
平成24年12月、山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井板がおよそ140メートルにわたって崩落し、9人が死亡しました。
この事故を巡っては、死亡した5人の男女の遺族が中日本高速道路と子会社に損害賠償を求めた民事裁判で先月、横浜地方裁判所が「有効な点検を行っていれば事故を回避できた」として会社側の過失を認める判決を言い渡しました。
警察はこれまでの調べで、天井板を固定するトンネル上部のボルトの一部が抜けたことをきっかけに天井板が連鎖的に崩落したとみています。このボルトの状態については、中日本高速道路の子会社が事故の3か月前に目視で点検していたものの、ボルトの周辺をハンマーでたたいて異常がないかを確認する打音検査などを行っていなかったことが分かっています。
警察は打音検査など事故を防ぐための事前の点検が不十分だった疑いがあるとみて、業務上過失致死傷の疑いでの立件に向けて、対象者の絞り込みなど詰めの捜査を進めています。
この事故を巡っては、死亡した5人の男女の遺族が中日本高速道路と子会社に損害賠償を求めた民事裁判で先月、横浜地方裁判所が「有効な点検を行っていれば事故を回避できた」として会社側の過失を認める判決を言い渡しました。
警察はこれまでの調べで、天井板を固定するトンネル上部のボルトの一部が抜けたことをきっかけに天井板が連鎖的に崩落したとみています。このボルトの状態については、中日本高速道路の子会社が事故の3か月前に目視で点検していたものの、ボルトの周辺をハンマーでたたいて異常がないかを確認する打音検査などを行っていなかったことが分かっています。
警察は打音検査など事故を防ぐための事前の点検が不十分だった疑いがあるとみて、業務上過失致死傷の疑いでの立件に向けて、対象者の絞り込みなど詰めの捜査を進めています。