ソウル=東岡徹
2015年12月16日10時31分
北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、金正恩(キムジョンウン)第1書記がナマズ工場を現地指導した際、「近代化工事を朝鮮労働党第7回大会が開かれる来年10月10日までに終わらせることができる」と述べたと報じた。党大会は来年5月初めに開くとされていたため、韓国政府は党大会が延期されたのか分析を進めている。
党大会を5月に開くことは今年10月30日付の党政治局決定書で明らかになった。開催が延期になったとの正式な決定は伝えられていない。このため、韓国統一省関係者は「この発言だけで延期されたとの根拠にはならない」と述べた。
党大会の開催は正恩氏の祖父、故金日成(キムイルソン)主席時代の1980年10月以来、36年ぶり。正恩体制の求心力を高めるため、党大会で新たな方針を打ち出す可能性があるとして日米韓は動向を注視していた。仮に延期が決まった場合、大会の実施に向けて何らかの問題が発生した可能性がある。(ソウル=東岡徹)
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朝日新聞国際報道部
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