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踊るバイエイターの敗者復活戦

アルバイト、アフィリエイトを含めたネット広告からの収入で生計を立てる人に、踊りながら(楽しみながら)生き抜くための知恵を紹介するブログ。多くのWebマーケターに読まれています。不定期20時頃更新。

日本でセミリタイア生活をしたくない理由

セミリタイア
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This is an open suitcasewww.flickr.com

 

目次

 

一昨年出版した電子書籍を購入した人は知っているかと思うが、以前は「セミリタイア」という点にテーマを置いてブログ記事を書くことが多かった。

セミリタイアとは、完全にリタイアしないまでも、リタイアに近い生活を送る事を言う。一定の収入を得るために仕事はするが、労働時間を抑えた生活を送る生き方である。

早期退職と同じ意味で使われる場合もあるが、早期退職後の「生活」も意味として含む事が多い。

 

最近はこうしたセミリタイアをテーマに記事を書くことも少なくなったので、セミリタイアに対する需要を肌で感じる事も少なくなった。ただ、以前までの経験上、このセミリタイアの需要が高まるのが長期休み期間の後、つまりお盆や正月といった時期なのである。

従って、この長期休みの期間、こうした高まるユーザー需要に答えるために、セミリタイア、特にセミリタイア生活という「生活」に重点を置いて自分なりの意見を述べていきたいと思う。

 

セミリタイア後の生活とは?

Gold Coast Lifestylewww.flickr.com

 

 以前からセミリタイアというトピックに注目していたこともあり、これまで実際にセミリタイアをしている人を何人も見て来た。そこで気づいた点をいくつか述べていきたいと思う。

生活スタイルの変化

セミリタイアをするまではフルタイムで仕事をしていた人が殆どなので、セミリタイアによって生活スタイルが大きく変わる。特に時間的、場所的な拘束が無くなるのは大きいだろう。

こういった恩恵を一番享受できるのが時間的、場所的に難しかった海外旅行で、セミリタイア後にしばらく海外旅行へ行くという人は多い。もちろん、この辺は資産にもよるかと思う。自由になったと実感できる体験をどんどんしたくなるはずだ。

 

また、日常における制限が無くなり、拠点とする場所を大きく変える人も多いだろう。セミリタイア後に、関東から沖縄だったり、海外への移住を考えている人もいるはずだ。

 

人によってそれぞれかと思うが、セミリタイア直後は今までできなかった大きな移動や時間のかかる事を存分に楽しむ事から始めると思う。資金に余裕のある人だったり、収入と時間を確保している人はずっとこの生活を続けるのを目指しているかもしれない。

 

セミリタイアを継続している人の生活スタイル

仕事を辞めた当初は資産を減らしてでも自由な生活を満喫するかと思うが、十分な資金の無い人は早々に長期で継続可能な生活に入る。人によって様々な生活スタイルがあるが多くの人に共通しているのが低コスト生活である。

 

セミリタイアをこれからしようとする人もしている人も一番注意を払わうのが資金の面だろう。資金はあればあるほど良いわけで、当然出費をコントロールしなければならない。

 

固定費を抑えるために日本の地方へ引っ越したり、実家に居候する人もいるが、多くの人は海外へ移住をする。コストの面で見れば、確かに日本の地方でも十分に安いが、日本にはセミリタイアを楽しむ「環境」が整っていないように感じるからだ。

 

日本と海外のセミリタイア

231www.flickr.com

 

セミリタイアというのは聞こえは悪いが、日本人の一般的な認識からすると無職のようなもので、世間の風当たりは決して良いものではない。

多くの日本人はどんな仕事をしているかで人を判断している。例えば、給与が悪くとも弁護士といえばそれだけでお金にはこだわらず惹かれる人がいるし、仕事のステータスというか職業を気にする人が数多くいる。

 

海外では職業を聞かれる事はあっても、日本ほど詳しく内容を聞かれることはない。発展途上国ほど特にそうだが「どんな職業か」よりも、「どのぐらい稼いでいるか」「どのぐらいの資産があるか」の方に重点を置いている。

また、無職に対する風当たりも悪くはない。タイでは働いていないと言っても自立した生活を送っていれば白い目で見られる事はほとんど無い。多少お金を持っている無職であれば魅力的に見えるような風潮さえもある。

夜の仕事をしている女性のヒモになり、遊び人としてふらふらする事がタイ人男性の憧れの1つになっているほどである。日本のホストと同じような感覚ではあるが、外国人観光客からお金が流れる分数も多く、より手が届きやすい環境にあるからだろう。

 

いずれにせよ、セミリタイアしたいが世間の目が気になるという人には、海外の方が圧倒的に居心地が良いはずだ。

 

資産無しでのセミリタイア

資産を十分に持たない人がセミリタイアする方法として、自分はネットから収入を得ると同時に、生活コストを下げるため物価の低い海外へ移住するのを提案している。

基本的に資産が無い人がセミリタイアするのは難しい。それでもこの方法なら確率的に実現可能性がある。


アメリカをはじめとする欧米では資産が無くとも、借り入れをして事業を起こし、ある程度事業が育てば一度売却先を探す。その時点で満足のいく額を提示されれば、そのまま売却する。売却によって得られるキャッシュは数百万円、場合によっては数億円という額になる。

このような方法で20、30代のうちにある程度の資産を作る青年は多々おり、当たり前の話宝くじで億万長者になった人の何千、万倍も多い。彼らはそのお金で無職生活を有意義に過ごしている。

 

日本では全くもって主流でないが、最近はこういった考え方をしている若者も表に出て来ている。

上記記事で彼女は

目標は「できるだけ早く、セミリタイアすること

「当初は40歳が目標でしたが、今はもっと早く、できるだけ早くにセミリタイアしたいと考えています。そのためにも、失敗してもやり直せる今のうちに、さまざまなことに挑戦したい」

このように述べている。事業売却により、十分な資産を構築する事を目的にしているのだろう。

日本の起業家でセミリタイアを目標に起業する人はまだまだ少数派である。

 

セミリタイアしにくい国・日本

Tokyowww.flickr.com

 

日本はサービスを受ける側となればかなり居心地の良い国である事は間違いない。食事は美味しいし、人々も優しい。少し前までは物価が高いと言われていたが、最低限の生活をするだけなら、むしろコストパフォマンスはかなり良い方だと思う。

 

それでも日本という国ではセミリタイアのような生活はしにくい。ハード面でのインフラは整っていても、こういったライフスタイルを認めるソフト面でのインフラは整っていない。だから多くの人は海外でセミリタイア生活を送るのだろう。

 

日本は生きる上での型が決まっていて、ここから外れる人は容赦なく叩かれる。ブログやアフィリエイトサイト等のサイト運営で稼ぐこと=悪と考えている人も未だに多い。

また、フリーターやニートといった失敗しても直ぐにポジションを回復出来るような人に対して「失敗したらどうするんだ?」といった圧力をかけてくる。新卒というゴールドチケットを使って正社員をしている人ならともかく、フリーターが挑戦して失敗しても原状回復は簡単だ。こういったリスクの少ない人達は、リスクを取らない事自体が損失だろう。

 

労働全般にかんして、もう少し現実的な捉え方の出来る人が増えないかぎり、日本という国はセミリタイア生活をする場所としてはあまり向いていないような気がするのである。

 

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