(cache) サーチナ|「国産天国」も今は昔? 韓国スマホ市場、ハイ・ミドルエンドで牙城崩壊 




「国産天国」も今は昔? 韓国スマホ市場、ハイ・ミドルエンドで牙城崩壊


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 韓国メディア・聯合ニュースの中国語版は12月27日、同国内の携帯電話事業者SKテレコムが発表したデータで、ハイエンド・ミドルエンドの携帯電話市場のシェアが外国ブランドに半分奪われ、サムスンやLG電子といった国内ブランドはローエンドの市場を死守することしかできない状況であることが分かったと報じた。  記事は、ハイエンド市場ではアップルのiPhone 6s 64GBが28.2%でトップシェアを確保、同16GBとサムスンのGalaxy Note 5 64GBがそれぞれ13.8%続いたと紹介するとともに、iPhoneシリーズの合計シェアが50%を超えたとした。  また、ミドルエンドではグーグルのNexus 6P 32GBが34.6%で1位、2位だったSKテレコムのLUNAの28.4%を引き離したと伝えた。一方で、ローエンド市場は「サムスンとLGの天下」とし、両社の製品がトップ5を占めたと紹介した。  そのうえで、モバイル通信業界の関係者が「国内ブランドはロークラス市場を守ろうと焦っており、利潤が極めて低い状態を余儀なくされている」とコメントしたことを伝えた。  日本ではかねてから「アップル信者」が多く、iPhoneのシェアは高い水準を保ってきた。一方で韓国では消費者がサムスンやLGといった自国ブランドを好む傾向が強く、外国ブランドが生存し発展することは難しかった。それが2014年のiPhone 6シリーズでブームが発生、15年に発表されたiPhone 6sシリーズにおいてその流れに拍車がかかった。まさに隔世の感であり、韓国メーカーとしては屈辱的な状況だろう。  ローエンド市場でも中国の新興メーカーが台頭、シェアを奪いにかかっている。上からも下からも攻められている韓国の携帯電話メーカーにとっては、苦しい守勢の状況がしばらく続きそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)