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「最悪汚染」で車両規制 マイカー半分に

 大気汚染が「世界最悪」といわれるインドの首都ニューデリー一帯で1日、マイカーの通行をほぼ半分にして排ガス削減を目指す車両規制が始まった。15日までの試験導入。ニューデリーを抱えるデリー首都圏は公共交通機関が不十分なだけに、市民からは不満の声が上がっている。

 規制では偶数と奇数のナンバーごとに通行できる日が決められており、違反者には罰金2千ルピー(約3600円)が科せられる。1日は奇数の車両が通行できる日で、デリー首都圏では規制は比較的守られ、交通量も減った。ニューデリーの米大使館によると、同日朝の大気中の微小粒子状物質「PM2・5」を含む汚染指数は一部で最悪レベル「危険」を示し、午後にはやや指数が下がった。

 デリー首都圏は人口約2500万人の巨大都市にもかかわらず、流しのタクシーが少なく地下鉄網も不十分。当局はバス3千台の増便などで対策を取るが、富裕層のお抱え運転手ランソンさん(47)は「主人に命じられ外出する。罰金を払うしかない」と話して、偶数ナンバーの車両を走らせた。偽造ナンバーも横行しているという。

 デリー首都圏では、自動車台数の増加や野焼き、大気の状態などを受け、冬になるとスモッグが深刻化し、しばしば中国・北京を上回る大気汚染となる。(共同)

[ 2016年1月2日 05:30 ]

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