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大気汚染で通行規制…首都ニューデリー

ニューデリー南部の幹線道路で、交通違反に目を光らせる警察官=2016年1月1日午後2時12分、金子淳撮影

 【ニューデリー金子淳】世界最悪レベルの大気汚染に悩むインドの首都ニューデリーで1日、自動車のナンバーの末尾が偶数か奇数かによって1日おきに通行を規制する制度が始まった。初日は多くの市民が規則を守り、交通量は普段より少なくなったものの、空気は濁ったままで、汚染の目立った改善は見られなかった。デリー首都圏(州)政府は15日まで規制を行い、今後の対応を検討する。

     ニューデリー南部の幹線道路では1日、多くの警察官が交差点に立ち、通行規制の違反に目を光らせた。地元メディアによると、初日は約200人の違反者が検挙され、罰金2000ルピー(約3600円)を支払った。違反者数は予想よりも少なかったとされ、州政府当局者は「デリー市民は自己中心的といわれるが、手本を示した」と称賛した。

     だが、市内の観測点では、微小粒子状物質PM2.5の濃度が基準値の8倍にあたる1立方メートルあたり480マイクログラムに達した地点もあった。ニューデリー南部で雑貨店を経営するゴーパール・ケーワトさん(45)は「交通量は少し減ったが、期待していたほどではない。汚染も相変わらずだ」と語った。

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