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店が釘をいじれば「仕事」であり、客が釘をいじれば「ゴト師」である

パチンコ業界

Pachinko!
Pachinko! / evhead

少し古い記事ですが。

記事の中でも小さく書かれていますが、

「なぜ今ごろ警察が口出し?」

というのは、本当にその通りだと思います。ぼくが働いていた時代よりもだいぶ前になりますが、かつては「釘師」という職業もあったぐらいでしたからね。この釘師という単語も、一発変換で出てきたし。

つまりはそういう事です。

ちなみに、今は釘師という仕事はほぼ無いでしょう。人件費節約のために、どの会社も管理職に釘の調整方法を教えていますし、それ専用の道具もあります。

その釘調整については、警察は見過ごしていたどころか、ぼくはパチ屋の店員だった時代に「あまり曲げすぎないようにね!」と言われた事もありました。

つまりはそういう事です。

そんな釘調整ですが、これはやっぱり違法です。そして会社も、その違法性はしっかり認識していました。

その証拠に、調整は基本的に開店前か閉店後(もしくはどちらも)に行いますが、それが終わるまでは店内は完全に外から見えないようにしなければなりませんでした。

つまりはそういう事です。

ちなみにこの釘調整、店が行うのはグレーゾーンですが、客がやるのは完全にアウト!です。警察呼ばれます。当たり前ですけどね。

パチンコ台のガラス部分にはセンサーがつけられていて、開けた時に「◯番台の扉が開きました」と事務所のホールコンピュータに通知が行くように出来ています。

だから、開けてどうこうするのはダメよ!逮捕されちゃうからね!!

ちなみにたいとるタイトルにある「ゴト師」というのは、パチンコ店を相手に悪い事をする人々の事を指します。台をこじ開けて不正部品をつけたり、玉を外から持ち込んで店で交換してお金にしちゃったり。

ついでに「ゴト師」という名前の由来も「仕事」を逆さにしたものらしいです。要はゴト師というのは、店にとって「悪」なわけです。招かれざる客です。

もちろん釘をいじる事自体が違法なので、本来は店側も触っちゃダメなはずなんです。はずなんですが、そこは「建前」を使って、無理矢理グレーゾーンに持っていきます。

その建前というのが、

パチンコ玉とぶつかってずれた釘を、元の位置に戻すため

です。
この建前によって、釘調整というのは暗黙の了解で黙認されているんですね。

まあたしかに、ずっと使っている台は釘が折れたりしますからね。ずれると言えばずれますが。でも、今回の「釘を曲げている台は撤去!」という号令がそのまま発動されると、恐らく全国全ての店の全ての台が撤去されるでしょう。

ぼくがいた店に限って言えば、全く釘をいじっていなかった台は、1台たりとも無かったから!

しかし、それはあまりにも現実的じゃない。いきなり街から全てのパチンコ店が「台を撤去するため、当分の間お休みします」というのは、どう考えても現実的ではない。

ほら現に今も、パチンコ店は元気に営業しているでしょう?お正月だし。

つまりはそういう事です。

釘曲げダメ、絶対。

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