モスクワ=駒木明義
2016年1月2日22時34分
ロシアのプーチン大統領は12月31日、新しい国家安全保障戦略を承認した。ウクライナの「オレンジ革命」など、旧ソ連諸国で続いた「色の革命」と呼ばれる政権交代がロシアでも繰り返される危険性を指摘。また中国との関係を重視する姿勢を強く打ち出した。
新戦略は116項目からなり、安全保障や経済に対する脅威を分析している。新戦略の決定に伴い、2009年策定の「20年までの国家安全保障戦略」は廃止される。
新戦略は、「指導的な世界大国」の地位を固めようとしているロシアにとっての「国家、社会の安全保障に対する主要な脅威」として、09年版にもあった「外国の特務機関による諜報(ちょうほう)活動」「テロ組織、過激組織の活動」のほか、今回新たに「『色の革命』の扇動」「伝統的なロシアの精神的・道徳的価値の破壊」「汚職」などを挙げた。
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朝日新聞国際報道部
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