著者 堀江貴文
発行所 SB新書
発行年月日 2015.12.15
価格(税別) 800円
● 痛快な人生論。副題は「一秒も後悔しない強い生き方」。あれだけのことをやったあとに,あれだけのことがあって,でも堂々の復活。
● ウダウダ言うことはない。著者の言うことを聞こう。
バンジージャンプを思い出して欲しい。テレビで芸人さんが,「跳べない,もう嫌だ」と言って泣き崩れているのをよく見かけるが,はっきりいってバンジージャンプは誰でもできる。ただ跳ぶだけだ。 世の中の多くはそれと一緒。「できない」と思っているだけで,跳んでみたら誰にでもできる。(p4)
物事というのは,推進しようという意志を持った決定者がいなければ一歩も進まない。(中略)みんなが納得することを待ち続けて,何かが生まれることはない。(p26)
他人のことなんて,ほうっておけばいいのだ。(中略)誰かがあなたについてどう思おうが,それは自分の問題ではなく,相手の問題だ。他人が誰を嫌おうと,何を考えようと,それはあなたの人生にはかかわりのないことだ。(p30)
お金が手元になくても,やる気さえあればなんでもできる。それは,分野を問わないと僕は考えている。(p41)
才能も資質も,それを持っているかどうかなんて,やってみたあとでわかるものだ。やる前から「自分には才能がない」「資質がない」なんて,まったくの勘違いだ。(p48)
僕はそもそも「やり方」なんてものはなく,すべてが「トライアルアンドエラー」なのだと思っている。ビジネスで成功するためには,思いつく限りのことを次々とやってみるしかない。(p49)
取り柄がないという人は,物の見方が狭いだけ。はたして本当になんの取り柄もない人などいるのだろうか。(p51)
一般的には「引きこもりになる原因」があって,「外に出られないという結果」につながったと考えがちだが,アドラー心理学では「原因」つまり言い訳を一切認めない。「外に出たくない」という目的が先にあって,そのために「不安という感情を作り出している」と考える。 要するに、できない言い訳を用意することで,自分が傷つかないで済ませようとしているというわけだ。(p60)
会社を立ち上げた頃,僕は仕事に没頭していた。この時期は寝ている時以外,ビジネスのことを考え続け,家にも帰らず,家族との時間も持たなかった。結局その時の家族とは別れたが,(中略)そこまで徹底しないと,やりたいことはできない。(p67)
エキサイティングな人生を送るとは,何かを犠牲にして,何かに没頭することなのだ。「今の自分を変えたくない」が,「ちょっとしたコツ」で「エキサイティングな人生を送りたい」なんて,虫のいい話なのだ。(p68)
人間関係や職場に「安定」を求めると,人間はダメになっていく。(中略)同じ仕事をしていれば同じように給料がもらえると思っている人から,素晴らしいアイデアなど出てくるはずもない。安定を求めることはリスクだ。その場に留まり続けることは,同じ状態でい続けることではなく,劣化していくということなのだ。(p72)
「世間体が悪い」「人の目が気になる」というのは,僕に言わせればすべて自意識過剰だ。実際にあなたのことをそんなに注目している人は,そうはいない。多くの人は,自分以外のことになんの関心もないのだ。(中略)実際には存在しない「世間」などというものを気にする必要はまったくないのだ。(p81)
プライドはなくなったほうが,みんなに愛される。確実にとっつきやすくなって,人が寄ってくる。(p86)
ノリのよい奴には,あちこちから声がかかるようになり,加速度的にいろんな経験ができるようになっていくのだ。(中略)つまるところ,「小利口」が一番良くない。あれこれとまことしやかに考えて,結局動けずにいる。(p98)
世界には無限に面白いことが溢れているが,人間に与えられている時間は有限だ。僕にはそれがもどかしい。有限の時間をやり繰りして,仕事も遊びも,面白いことを思う存分満喫することが,僕にとっての人生だ。(p109)
なぜ,仕事に優先順位をつける必要があるのだろうか? 優先順位をつけることにだって手間はかかる。そんな時間を浪費することはない。片っ端から仕事をこなしていけばいいだけだ。(中略)大事なのは「今済ませられることは,今済ませてしまう」ことなのだ。(p116)
大勢の人と同時にやりとりできるLINEのような仕組みを導入し,コミュニケーションを徹底的に効率化することで,チーム内での議論も活発になり,いろいろなアイデアが生まれてくる。コミュニケーションにおいても,結局は量が質を作るのだ。(p119)
「スマホ依存」を問題視する人もいるが,重要なのはどうスマホを使うかだ。70億人が隙間時間を使って,これまでにできなかったことを行えるようになる。それによって,ものすごい価値がうまれつつあることをもっと認識すべきだろう。(p125)
僕はかなりの数のビジネスを同時に進めているが,それもスマホがあってこそ。逆にいうと,スマホを持っているなら「時間がない」と言い訳することはもうできない。(p126)
仕事にしても雑務は徹底的に人に任せるようにする。というより,得意な人に任せないのであれば,そもそも会社にする意味がない。(p131)
僕が見るところ,たいていの人は得意でないことまで無理に自分でやろうとして,パンクしてしまっている。あるいは,自分の持っているスキルや資格にこだわりすぎて,それに関係した仕事は全部自分でやらなければいけないと思い込んでいる。(p133)
たいていのことは簡単に学ぶやり方がいくらでもあるものだ。体系的に学ぶ必要など,まったくない。(p142)
知らない技術については本を買い漁って学び,学んだことを仕事で実践していった。僕が仕事をする前にあれこれ考えて「この知識も勉強しておかないと,あんな経験を積んでおかないと」などと考えていたら,無駄な知識のために時間を浪費することになっただろう。 大体,やったこともないことに取り組む時に,どんな知識があれば十分か事前にどうやってわかるというのだ。(p145)
今の時代,アイデアに価値などなくなっている。あらゆる情報やアイデアは出尽くしていて,本当の意味で画期的なアイデアなどめったにない。必要な情報があればネットを探せばたいてい見つかる。(中略)アイデアの価値は暴落したが,その代わりに重要になったのが実行力だ。アイデアはいくらでも転がっているのだから,あとはやるかやらないかにかかっている。(p149)
僕が何か特別の人脈やツールで,人とは違う情報を得ているのではないかと考えているのかもしれない。しかし,僕が見ているのは,きっとあなたが見ているのと同じようなものだ。(中略) もし,僕が他の人と違って見えるのであれば,それは情報の量だと思う。僕は,きっとあなたが普段見ている情報の量と,桁が一つ違うくらいの量の情報を見ていることは断言できる。大事なのは圧倒的な情報量とその処理数なのだ。(p150)
人によっては,情報を遮断し,ゆっくり考えをめぐらすことでよいアイデアが出てくるというが,僕はこの意見に反対だ。(p154)
個々の情報は記憶するのではなく,浴びればいいのだ。(中略)起業のアイデアなど,頭をひねって考えるようなものではない。情報のシャワーさえ常日頃,浴びるようにしていれば,アイデアはいくらでも湧いてくる。(p155)
自分の意見をうまくアウトプットできないと悩む人もいるが,それはたんにインプットしている情報量が足りていないだけだ。(p159)
時間を無駄にしないために,大事なこと。それは,「極限まで忙しくしろ」ということだ。(中略)限界までやりたいことをやろうとする。そうしてはじめて,時間をどうやって使えばよいのかが見えてくるのである。(p163)
時間を効率的に使うなら「今やる」ことだ。僕には,夢だとか,長期ビジョンだとかいったものがよくわからない。(中略)なぜ,そんな長期ビジョンを持つ必要があるのだ? それは,おいしいのか?(p165)
ロールモデルになりうる人は活動を積極的に公開しているものだ。コンテンツを丸パクリするのは論外だが,できる人を真似るのは最も早い上達法である。(p174)
僕は昔から,与えられた以上の価値を必ず相手に与えるようにしている。仕事でいえば(中略)相手の期待以上のものを仕上げてきた。(中略)ビジネスの基本は,もらったお金以上の価値を相手に提供すること。これは仕事以外でも変わらない。(p175)
この「アクティブユーザー数」は個人についても重要な指標になってくるだろう。(中略)岡田斗司夫さんとも話したことだが,Twitterで100万人以上のフォロワーがいれば,社会的なムーブメントのきっかけを作ることができる。1億円規模のビジネスくらい,簡単に回せるだろう。だが,その逆は難しい。(中略)リアルなお金より,ネット上でのアクティブユーザー数のほうが強い力を持つようになっているのだ。(p178)
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