【BOX】高山、3度目防衛失敗 地元で9回負傷判定負け

2016年1月1日6時0分  スポーツ報知
  • 8回、アルグメド(左)のパンチを浴びる高山

 ◆プロボクシング IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○ホセ・アルグメド(9回負傷判定2―1)高山勝成●(31日、エディオンアリーナ大阪)

 IBF世界ミニマム級タイトルマッチは、王者の高山勝成(32)=仲里=が1―2の9回終了負傷判定で同級8位のホセ・アルグメド(27)=メキシコ=に敗れ3度目の防衛に失敗した。

 9回終了時に試合を止められると、両目周辺を血で染め、左目がふさがった高山はロープに拳をたたきつけて悔しがった。直後に1―2負傷判定負けのコール。地元・大阪ではプロ22戦目で初めて負けた。

 がっくり肩を落としたが、控室では「この結果を受け入れる」と潔かった。2回に左目上、8回に右目上を切ると、9回に血が噴き出した。「思いのほか左目の腫れと(目の中への)血の入りようがひどかった。パンチが見えない角度から飛んできた」

 今回は初のスパーリング0ラウンドで試合に臨んだ。両まぶたの古傷を悪化させないことなどが理由だった。試合を想定した練習でカバーしたが、この日の序盤は明らかにいつものフットワークは影を潜め、次々と被弾。「ホセの得意な距離で戦ってしまった」と中出トレーナー。

 14年4月から愛知・菊華高に通学する、前王者となった高山。今後については「まずはゆっくり休みたい」と明言しなかった。歴戦の32歳が、ボクシング人生の岐路に立たされた。(田村 龍一)

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