WordPressの運用を始めたらまず初めにはる事。それがプラグインのインストールです。
WordPressにプラグインをインストールする事でSEOの効果も最大化でき、世界のCMS市場(コンテンツマネジメントシステム)で約60%のシェアを誇ると言われているWordPressは、そのプラグインの豊富さが導入の大きなメリットの一つでもあります。
しかし、だからと言ってあれもこれもと、どんどんプラグインを追加してしまっては、お互いが干渉し合い、不具合を起こしてしまう事があります。
実際に僕も初期の頃には『これは便利だ!!』と、色々プラグインを入れ過ぎてしまい、せっかくお金をかけてデザインしたサイトのレイアウトが崩れてしまい、泣く泣くウェブマスターに代金を支払い再度デザインを調整してもらった経験があります。
ですのでインストールはできる限り少なくする。かつ最大の効果を発揮する。これがプラグイン導入の最大のコツです。
今回は僕が自らサイトを立ち上げる時や、クライアント様のお手伝いをする時に必ず推奨しているWordPressプラグインを16厳選してご紹介します。各プラグイン、なるべく分かりやすいように図解入りでインストール方法や設定方法も解説していますので、ぜひそちらもご参照頂ければ幸いです。
(※注意点:僕も過去に失敗した経験があると言った通り、プラグインをインストールするとまれに現在インストールしているプラグインと干渉し合い、サイト表示に不具合が起きる可能性があります。必ずバックアップを取ってから作業する事をおすすめします。この記事中でもWordPressのサイト構成データを定期的に自動でバックアップしてくれるプラグインもご紹介するので、ぜひそちらもご参照下さい。)
目次
- 1. All in One SEO Pack
- 2. EWWW Image Optimizer
- 3. BJ Lazy Load
- 4. W3 Total Cache
- 5. Head Cleaner
- 6. Simple Map
- 7. WP Social Bookmarking Light
- 8. Google XML Sitemap
- 9. Broken Link Checker
- 10. Table of Contents Plus
- 11. RealFaviconGenerator
- 12. contact form 7
- 13. Akismet
- 14. TinyMCE Advanced
- 15. Image Widget
- 16. BackWPup
- まとめ
1. All in One SEO Pack
All in One SEO Pack は言わずと知れた、プラグインの王様!?です。WordPressを導入したら、まず初めにインストールすべきプラグインです。
All in One SEO Pack では主に、サイトタイトルや説明文(メタディスクリプション)、記事投稿時にタイトルを調整したり個別記事にメタディスクリプションを設定できたり、ソーシャルメディアでシェアがされる時の表示画像やタイトルなど、アクセスアップに欠かせない要素が設定できるようになります。
アナリティクスやサーチコンソールとの連携や、サイトマップ送信もできたりと、サイトの内部に関わる重要な設定をする事も可能です。
All in One SEO Pack をしっかりと活用するかしないかで、将来大きくアクセス数が変わってくるでしょう。必ず導入する事をおすすめします。詳しい詳細は以下で解説しています。
>> 【導入必須】All in One SEO Packのインストールと初期設定方法
2. EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizer は、WordPressにアップロードする画像ファイルを自動で圧縮してくれるプラグインです。画像ファイルの大きさを圧縮する事により、WordPressの表示速度が高速化し、SEO効果を期待することができます。
今では通信環境もとても整備され、スマホでも画像が掲載されているサイトをサクサク読めるようになりました。画像を織り交ぜながら情報を発信することで、テキスト(文字)では伝えきれない情報を伝える事も可能です。
しかし、あまりに画像を多用すると、古いデバイスや高速インターネット環境でない場合、サイトの表示速度が極端に遅くなる場合があります。それは画像ファイルはデータ量が大きいからです。特に最近はスマホでもコンデジでも、とても高画質の写真が撮れますからね。
表示速度が2秒遅くなると訪問者様の離脱率が50%上がると言われておりますし、GoogleからもSEO的にマイナスの評価を受けてしまいます。それを画像ファイルを通じ解決してくれるのが EWWW Image Optimizer です。一度インストールすると、あとは画像をアップロードする度に自動で動作してくれますので、ぜひおすすめのプラグインです。
>> 【表示高速化】EWWW Image Optimizerの設定方法
3. BJ Lazy Load
BJ Lazy Load はサイトの画像表示を遅らせる事により、サイトの表示速度を速める事ができるプラグインです。
もう少し具体的に言うと、例えば1つの記事の中に10枚の高画質写真がある場合。これらを読み込むだけでサイトの表示速度は遅くなってしまいます。
しかし、BJ Lazy Load をインストールした場合、PCでもスマホでも、サイトをスクロールして1枚目の画面まで辿りついたら読み込みを始める。2枚目の画面まで辿りついたら読み込みを始める。。というように、その都度画像を読み込む言により、画像読み込みにかかる負担を軽減させることができます。僕の記事をここまで読んで頂ければ分かると思いますが、スクロールする度に画像が、
『パッ!パッ!』
と表示されていると思います。これがLazy Loadの機能です。(百聞は一見に如かずですね。)ですのでこちらもWordPressの表示速度高速化に大きく貢献してくれるプラグインです。
4. W3 Total Cache
W3 Total Cache は、サイトデータをキャッシュさせる事により、表示速度を高速化させるプラグインです。
キャッシュとは何かと言うと、簡単に言えばサイトを構成するデータ情報を保存する事により、再度訪問した時に新しい情報や、追加の情報だけを読み込めば表示されるようになります。なので必要最低限のデータ読み込みだけで済むという事です。
EWWW Image OptimizerやLazy Loadと合わせる事により、さらに効果を発揮します。
5. Head Cleaner
Head Cleaner は、サイトのソースコードを最適化し、WordPressの表示速度を高速化させるプラグインです。
ソースコードは何かと言うと、CSSやJavaScriptと言ったようなサイト構成するデータの事です。サイトを表示させるためのデザインデータと考えて頂ければ大丈夫です。
ここまで主にWordPressの表示速度を速めるプラグインをご紹介してきたので、次からさらに実践的なプラグインをご紹介していきます。
6. Simple Map
Simple Map は、WordPressにGoogle Mapを挿入する事ができるプラグインです。店舗経営者必見です。
表示させる縦横比を調節したり、ズームインやズームアウトの調節もできたりと、かなり視覚的に自由にカスタマイズする事ができます。サイドバーに地図を設置する事も可能です。
ビジネス目的ではなくとも、趣味ブログ等を運営する場合でも美味しかったお店とか、地図を載せたりする事も有効な活用方法です。
>> 【店舗経営者必見!】WordPressにGoogle Mapを表示させるSimple Mapの設定方法
7. WP Social Bookmarking Light
WP Social Bookmarking Light は、WordPressのトップ画面や、記事本文の上部や下部にソーシャルボタンを設置する事ができるプラグインです。
もし、ビジネス目的でWordPressを運用するのであれば、今ではソーシャルメディアの活用は欠かせません。記事中にソーシャルボタンを設置しなければ、ソーシャル空間での拡散はまず起こらないと考えてもらって良いでしょう。
表示させるボタンの数なども自由に設定できるので、お使いのWordPressテーマ(テンプレート)にソーシャルボタンが無いのであれば、導入必須プラグインとも言えるでしょう。
>> WordPressに各種ソーシャルボタンを設置するWP Social Bookmarking Lightの設定方法
8. Google XML Sitemap
Google XML Sitemap は、記事投稿時に自動的にサイトマップを送信してくれるプラグインです。
サイトマップは何かと言うと、サイトを構成する記事一覧等をまとめたサイト全体の目次のようなものです。Googleを中心とした検索エンジンは、ウェブサイトを適切に評価するために日々クローラーと呼ばれる評価ロボットのようなものをインターネット空間に巡回させています。
サイトマップを適切に作成する事により、クローラーもサイトを認識しやすくなるのでSEO効果も見込めます。All in One SEO Pack でも設定する事も可能ですが、僕はサイトマップの管理にGoogle XML Sitemapを利用しています。
>> サイトマップ自動送信。Google XML Sitemapの設定方法
9. Broken Link Checker
Broken Link Checker は、WordPressに投稿した記事でリンク切れを起こしているURLを知らせてくれるプラグインです。
リンク切れを放置していると、GoogleからSEOの面でマイナスの評価を受けてしまいます。そりゃそうですよね。適切な情報を届けるのが検索エンジンの仕事であり、適切な情報を発信するのが情報発信側の義務でもあります。
特にニュースサイトなどのリンクは一定期間が過ぎると削除される事がありますし、ビジネスで活用していて何かの広告への誘導リンクを設置している場合でも、キャンペーン期間が過ぎるとリンク切れを起こしてしまう可能性があります。
当然お客様の利便性も下がってしまうので、もし外部サイトへのリンクを貼る事があるのであれば、ぜひ導入すべきプラグインです。
>> リンク切れ記事を自動抽出するBroken Link Checkerのインストール方法
10. Table of Contents Plus
Table of Contents Plus は、WordPressの記事内に目次を挿入する言ができるプラグインです。
僕もTable of Contents Plusを利用しているので、もう一度この記事のトップへ戻って見て下さい。導入分の下に目次が表示されていると思います。そして
『10.Table of Contents Plus 』というリンクがあるのでクリックしてみて下さい。『ブワァーッ!』とここまでワープしてくると思います。こんなオマケ機能もあります。
僕独自の検証結果では、記事内に目次を表示しただけで約30%前後滞在時間がup
しました。滞在時間の上昇は、SEO効果も見込めます。デザイン的にイマイチだなと思う以外は、導入する事をおすすめします。
>> WordPressの投稿記事に目次を挿入するプラグインTable of Contents Plusの設定方法
11. RealFaviconGenerator
RealFaviconGenerator は、お手軽にWordPressにファビコンを設置する事ができるプラグインです。ファビコンとは、ブラウザでサイトを表示させる時にサイト名の横に表示させる画像の事です。
RealFaviconGenerator では、ブラウザ表示時のファビコンだけでなく、PCのデスクトップにショートカットを作成した時のロゴや、スマホのホーム画面にショートカットを作成した時のロゴなども指定する事ができます。アプリ画像のようなものですね。
リピート率を上げるために、このようなちょっとした施策は結構重要だったりします。親近感が湧きますからね。イメージでサイトの印象は大きく変化するので、ファビコン設定は結構重要であると考えます。
>> WordPressにファビコンを設置するプラグインRealFaviconGeneratorの設定方法
12. contact form 7
contact form 7 は、WordPressにお問い合わせフォームを作成してくれるプラグインです。
ビジネス目的でWordPressを運営する場合には必須プラグインとなるでしょう。お客様へ自動返信メールを送る事もできるし、デザイン面でのカスタマイズをする事も可能です。
>> お問い合わせフォーム作成プラグインcontact form 7の設定方法
13. Akismet
Akismet は、のスパムコメントを防止してくれるプラグインです。
WordPress導入時にデフォルト(初期状態)でインストールされているプラグインなので、それだけ重要度の高いプラグインであるという事です。ぜひ設定を行いましょう。
>> WordPressのスパムコメント予防Akismetの設定方法
14. TinyMCE Advanced
TinyMCE Advanced は、ビジュアルエディタでのWordPress記事投稿時に、便利機能を追加する事ができるプラグインです。
僕自身はテキストエディタで記事作成をしておりますが、まだWordPressを始めたばかりや、慣れないうちはビジュアルエディタでの記事作製をおすすめしております。
>> WordPressのビジュアルエディタに機能追加 TinyMCE Advancedの設定方法
15. Image Widget
Image Widget は、WordPressのサイドバーに画像を挿入する事ができるプラグインです。
Yahoo!がトップページ右上で広告枠を販売している通り、サイドバー右上のは一番クリック率の高い重要なポジションです。
Image Widget を活用すれば、サイドバーに自由に画像を挿入する事が可能です。ブログを運営しているのであれば、プロフィール画像なんかを置くのも効果的でしょう。
画像を有効活用したい場合は、導入すべきプラグインです。
>> WordPressのサイドバーに画像を設置させるImage Widgetの設定方法
16. BackWPup
BackWPup は、WordPressを構成するデータのファイルを定期的に自動保存してくれるプラグインです。
ウェブサイトはインターネットが存在する限り、資産として積み重なります。何らかのトラブルやアクシデントでデータが失われてしまっては、全ての苦労が水の泡となってしまいます。
BackWPup を導入すれば、保存周期を指定して自動で契約サーバーにバックアップを取る事が可能ですし、自動バックアップされたデータをご自身のPCに保存する事により、さらに確実をもってデータを保存する事ができます。
プラグインやその他の設定でミスが発生し、何らかの不具合が起きてもバックアップをしっかりと取っていれば、すぐに復旧させる事もできます。
ぜひ導入する事をおすすめします。
>> WordPressのサイトデータを周期的に自動保存BackWPupの設定方法
まとめ
今回は16個のプラグインをご紹介しましたが、まだこれは氷山の一角にすぎず、WordPressで使える便利プラグインは他にも沢山あります。
しかし、多くのプラグインをインストールするとお互い動作しあい不具合を起こしてしまう事があるので、できる限りインストール数は少なくする事が理想です。ですので最低限、導入すべきプラグインをまとめてみました。もちろん、僕自身も今現在も活用しているものです。
ちゃんとバックアップ等を取りながら、少しづつ新たなプラグインを足していき、自分だけのWordPressを作り上げる事がWordPress運営の楽しみの一つかもしれません。