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銭湯になぜ牛乳?その理由と、お風呂上がりに本当に飲むべきもの

お風呂上がりのほてった体にキューッと冷えた飲み物……。たまらないですよね。そういえば、銭湯には昔から牛乳やコーヒー牛乳が置いてありますが、よくよく考えてみるとちょっと不思議。

お風呂上りに腰に手をあて、牛乳をぐいっと飲み干す様は日本の大衆文化のひとつですが、冷たい飲み物は血行不良やむくみ、内臓の冷えを招くともいわれています。では、お風呂上がりに最適な飲み物とはどんなものなのでしょう。銭湯に必ずと言ってもいいほど置かれる牛乳の謎とともに解明してみましょう!

「裸のつきあい」の語源にもなった銭湯の歴史

戦後、まだ一般家庭にお風呂がなかった時代。日本のいたるところに銭湯がありました。入浴以外にも社交場として親しまれ、「裸のつきあい」という言葉は銭湯から生まれたといわれています。

銭湯の数は高度成長期を迎えた昭和30年ごろにピークを迎えますが、一般家庭の内風呂の普及に伴い、その数は徐々に減少。東京都内でみると昭和43年には2687軒もあった銭湯が、平成25年には約700軒まで減っています。

そんな、銭湯にある定番の飲み物といえば牛乳。地域によってはコーヒー牛乳やフルーツ牛乳なども置かれていますよね。温泉ではあまり見かけることがないこの習慣、なぜ銭湯に牛乳が置かれるようになったのでしょう。その背景には乳製品メーカーの存在があったようです。

銭湯+牛乳はヒット商品のコラボだった!?

内風呂と同じように今では一家に1台があたりまえとなっている冷蔵庫ですが、一般家庭ではほとんどみることがなかった昭和30年代。テレビ、洗濯機とともに「三種の神器」と呼ばれていた時代です。ところが、当時大繁盛していた銭湯には最新の冷蔵庫が置かれていたというではありませんか! そこに目をつけたのが牛乳屋さんです。

豊富な栄養素を含んだ牛乳は明治時代以降、飲み物のスターとして君臨。しかし、冷蔵庫が高嶺の花だった時代、一般家庭1人あたりの消費量は、朝の配達時に飲む1本程度でした。

え!? お風呂上がりに冷たい飲み物はNG?

牛乳をはじめ、冷えた飲み物はお風呂上がりの定番ですが、健康や美容のためにはあまりおすすめできない習慣ということをご存知ですか? 汗をかいたあとの冷たい飲み物は格別ですが、残念ながら体にはほとんど吸収されません。吸収されない水分は体内に滞り、むくみの原因になることもあるようです。また、せっかく温まった体に冷たい飲み物を飲むことで内臓が冷え、血行不良を招くことも。

そこでおすすめなのが常温の水や温かいお茶、ハーブティーです。「お風呂あがりに温かいものなんて飲みたくない!」と思われるかもしれませんが、ダイエットや美容、健康にも効果が期待できるときけば試さない手はありません。

温かい飲み物は冷たいものより内臓にかかる負担が小さく、免疫力向上や整腸作用、冷え性の改善、基礎代謝アップなどにもつながるといわれています。汗をたくさんかいたあとは体の吸収力が高まっているので、ビタミンやミネラルが豊富なハーブティーやお茶を飲むのがおすすめです。

お風呂上がりは温かい飲み物で水分補給を

体を芯まで温めるには、ぬるめのお湯にゆっくりつかることがポイントです。江戸っ子が好きな熱いお湯や、カラスの行水は美容や健康のためにはあまりおすすめできません。お湯の温度は約39~40℃、入浴時間は15~20分を目安につかりましょう。

ゆっくりと温められた血液が体を循環し、じわじわと汗をかきはじめます。入浴時は想像以上に多くの水分が汗となって出ているため、入浴後は水分補給が大切。このとき、冷たい飲み物に伸ばす手をぐっとがまんして、温かいものを飲んでみてください。続けることで冷えやむくみが、肌トラブルが改善されるかもしれませんよ。

日本人が大好きなお風呂。その効果を最大限に生かすためにも、今日からは腰に手をあて、温かい飲み物をぐいっと飲んでみてはいかが?

参考:
・なんで銭湯で飲む?気になるコーヒー牛乳の歴史|Campus Magazine ・銭湯Q"A|東京都公衆浴場業生活衛生同業組合

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