このチュートリアルでは「Getting Started with Doctrine」をトレースしながら、Doctrineを学びます。
「Getting Started with Doctrine」では素のPHPにDoctrineをライブラリとして組み込み、コマンドラインのアプリケーションを作成して解説していますが、このチュートリアルではSymfonyのアプリケーションを作成しながら解説します。
ほぼ、オリジナルの「Getting Started with Doctrine」と同じ内容、同じ順番で進めますが、サンプルをSymfonyのアプリケーションにした為に必要となるコードは追記しています。また、複雑で何を言っているのか分かりづらい内容は思い切って削除しています。オリジナルの「Getting Started with Doctrine」と一致している訳ではありませんので、見比べる際にはご注意ください。
なお、解説はDoctrineを中心に行い、Symfonyについては行いませんので、Symfonyが初めての方は「超入門Symfony3」を事前に読んでおくことをお薦めします。
Symfonyではデータベース(以下、DB)とデータをやり取りするのに、Doctrine ORMを使います。ORMとはDBのデータとPHPのクラスをマッピングして変換する技法のことです。
プライマリキーとしてIDを持ち、Doctrineを通して、DBとマッピングするPHPオブジェクトをエンティティと言います。
「Getting Started with Doctrine」では、バグトラッキングシステムを作成しながら、話を進めます。 以下の操作で、bug_trackerプロジェクトを作成します。
$ git clone git@github.com:tsubo/sf_tutorial_base.git bug_tracker $ cd bug_tracker $ composer install $ 質問には全て[Enter]で回答
tsubo/sf_tutorial_base
は事前に以下の設定を済ませたSymfony3のプロジェクトです。