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シリア内戦 去年の死者5万5000人超
1月2日 6時58分

シリア内戦 去年の死者5万5000人超
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内戦が続くシリアで去年1年間に死亡した人は5万5000人を超え、このうち市民の犠牲がおよそ4分の1を占めていて、内戦が一層複雑化するなか、アメリカやロシアなどが、思惑の違いを乗り越えて内戦の終結に向けて協調できるかが課題となっています。
イギリスを拠点にシリアの内戦の情報を収集している「シリア人権監視団」によりますと、去年1年間にシリアでは、戦闘やテロ、拷問などによって5万5000人余りが死亡しました。政府軍や反政府勢力などの戦闘員の死者が多いものの、市民の犠牲はおよそ4分の1に当たる1万3000人余りに上り、このうちおよそ2600人が子どもで、1900人余りが女性だということです。
この結果、シリアで混乱が始まった2011年3月からこれまでに死亡した人は26万人を超えたということです。
シリアでは、政府軍と反政府勢力、それに過激派組織IS=イスラミックステートなどが入り乱れて戦闘を続けているうえ、アメリカが主導する有志連合に次いでロシアも空爆に乗り出し、事態は一層複雑化しています。
内戦の終結を目指して、アサド政権と反政府勢力の双方を招いた和平協議が今月にも開かれる見通しで、異なる勢力を支持するアメリカとロシアなどが、思惑の違いを乗り越えて協調していけるかが課題となっています。

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