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 老朽化で使われていない岩手県庁前の電光式広告塔に24日、国体PRの垂れ幕がかかった。発信不能のデジタルの広告塔が「アナログ」幕で再び輝き出した。

 垂れ幕は高さ9メートル、幅2メートル。「希望郷いわて国体」や「ようこそ岩手へ!」の文字とともに大会日程が記されている。設置費を含め約25万円かかった。

 高さ12メートルの広告塔は横断幕の経費節減や迅速なPRを目的に1988年、3600万円かけて設置された。だが、昨年夏に文字入力用パソコンが故障するなど老朽化し、3月に停止したままになっていた。

 国体・障がい者スポーツ大会局の担当者は「目立つ場所にありながら使われていない広告塔を有効活用しようと考えた」。県は解体時期を検討しているが、一連の大会が終わる来年10月までは残す方針だ。(寺沢尚晃)