ライフハッカー編集部 - 2016年に移住したい世界都市 (world_cities_2016),生活,移住,連載 07:00 PM
2016年に移住したい世界22都市:「ブエノスアイレス」 in アルゼンチン共和国
新年あけましておめでとうございます、ブエノスアイレス在住の折田かおりです。今回は、「2016年に移住したい世界22都市」として、「カオスの中に人生の美しさ見つける街ブエノスアイレス」をご紹介します。
ブエノスアイレスはどんな都市ですか?
かつて「南米のパリ」と謳われたヨーロッパ調の街並みに、スペイン・イタリア系の移民の子孫が半々、南米、アジア、世界中からの移民が混在、"違う"ことが当たり前。すべてを同じ形にして、整然とした美しさを良しとする日本に対し、形も色もバラバラ、でも集まってみるとなんだか素敵な作品が出来上がっている。そんな街です。
ブエノスアイレスに住むことになったきっかけは何ですか?
「自分が本当にしたいことは何か?」をただただ追求し、大好きだったタンゴを踊りに1カ月旅行。音楽としてのタンゴの美しさに触れ、タンゴの歌を習うために再びやってきました。観光ビザなので3カ月毎に出入国を繰り返しつつ、バイトや日本語を教えたりしながら、歌のレッスンに通い、歌う場所を見つけては修行を続ける毎日です。
ブエノスアイレスで気に入っているところはどこですか?
音楽や踊りが街中に溢れていて、無料で楽しめるイベントが盛りだくさん!
国一番の目抜き通りを封鎖、ステージではパフォーマンス、通りには地方や各国の食べ物、民芸品が並ぶ光景は毎週末の風物詩。世界三大劇場の1つ、コロン劇場での豪華なプログラムや、旧中央郵便局をリノベーションした素晴らしいホールでのコンサートなどなど、お金がなくても人生を楽しめる街だなと思います。
一国の首都にして、まだまだご近所付き合い的な気さくさと人情を感じるところ。
ジェラート天国! 主食は肉! ワインは激安...。
逆にもっとこうだったらなぁと思うところは?
「終わってみないと始まったかどうか分からない」と言われるくらい、スケジュール変更、遅刻、ドタキャンも当たり前。楽しみに出かけたのにがっかり...、しているうちはまだまだ修行が足りないとは思いつつ、なんとかならないものかとは思います。
どんな人ならうまくやっていける都市だと思いますか?
固定概念に囚われずクリエイティブな生き方をしたり、アートに取り組みたい人。移民というルーツ、経済破綻の経験から、「何もない」状況を「何とかする」のが得意。発想が豊かでとてもクリエイティブ、かつセンスが良いです。「日本もアメリカもヨーロッパも同じじゃん。でも、アフリカとかインドとかはちょっとハードル高い!?」と思ってる人にオススメです。
【著者プロフィール】
折田かおり(おりた・かおり)| ブログ | Facebook(要:友達申請)
国際会議企画運営、国際交流、芸術分野でのイベント企画運営を行う。学生時代より「本当の豊かさ」とは何かを追求。異文化に触れ自分の「枠」を外していくこと、芸術に触れることがその答えとなるという信念のもと、ブエノスアイレスでタンゴの歌を学びつつ、地球の反対側から考えた「生き方」についても発信中。
(ライフハッカー[日本版]編集部)
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