竹中平蔵氏「だから僕は歴史を学んできた」
今年こそ!歴史を見る「3つのポイント」
なぜ歴史を知るべきなのか?竹中平蔵さんに聞きます。
「歴史」が、ビジネスマンの必須教養と言われるようになりました。「先の見えない時代」と言いますが、実は、似たようなことが過去に起こっています。
『400年の流れが2時間でざっとつかめる 教養としての日本経済史』の著書もある竹中平蔵氏に、現在の日本に繋がる日本の歴史について教えてもらいました。
日本の歴史教育は、年号と出来事を暗記することに力が入れられてきましたが、実にもったいないことです。
本当に大切なのは、「いつ、何があったか」ではなく、「なぜ、そうなったか。それが今にどうつながっているか」を知り、考えることです。そうした視点で歴史を紐解いてこそ、歴史は面白いし、ロマンがあるし、その教訓が今に生きてくるのです。
歴史を味わうための3つのポイント
川を上り、海を渡れ。
私が自身に課し、多くの方に伝えたいと思っている言葉です。「川を上れ」とは、歴史をさかのぼって見識を深めよ、「海を渡れ」とは、海外に目を向けて視野を広げよ、という教えです。
歴史を知ること、海外を意識することは、今という時代を正しく認識し、未来を考えるうえで欠かせない作業です。歴史は今につながっており、歴史を知ることで、今起きていることの意味や要因が理解できるからです。
また海外に視野を広げることで、違った角度から物事を見ることができ、井の中の蛙のように狭くて古い常識に捉われることなく、誤った考えから抜け出すことができるからです。
歴史を見るうえで重要なポイントは3つあります。
1. 経済の変化
2. 海外の影響
3. リーダーとなる人物の登場
です。
歴史が動くときには大きな経済の構造変化があります。たとえば明治維新では国が産業を興す殖産興業が起き、石油危機では省エネ技術が発達し、環境国家への道が開かれました。すなわち、国の歴史は経済の歴史でもあるといえます。
海外の影響を受けて歴史が動くこともあります。明治維新も、列強に取り囲まれ、植民地にされてしまうという危機感から取り組まれた歴史的出来事です。