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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,  06:00 PM

2016年に移住したい世界22都市:「ナンディ」 in フィジー

2016年に移住したい世界22都市:「ナンディ」 in フィジー

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こんにちは。フィジー在住9年目の永崎裕麻です。これまで100カ国を旅してきましたが、フィジーよりも住みたいと思える国に出会っていません。今回はそんな「南の楽園フィジー」をご紹介させていただきます。


「ナンディ」はどんな都市ですか?


ナンディはフィジー第三の街です。他国と違い、フィジーの場合、国際空港(海外からの玄関口)が首都のスバにはなく、ナンディにあります。ナンディは気候もいいし、美しい海や島へのアクセスがいいので、観光立国フィジーとしては観光客にとって便利なように、海外からの玄関口である国際空港をナンディに置いているんです。

ナンディはコンパクトな街ですが、その中には、ヒルトン、シェラトン、ウェスティン、ソフィテル等々の高級ホテルが乱立している世界屈指のリゾート・エリアがある一方で、伝統的な暮らしを保持している村やローカル・マーケットもあり、多様性に富んでいます。

フィジーの民族構成は、ざっくりいうと、フィジー人6割、インド人4割です。最近は中国からの移民も増えてきており、加えて、ナンディは観光客(オーストラリア人・ニュージーランド人が多い)や日本・韓国・モンゴルなどからの語学留学生も多いため、非常に国際色豊かに感じます。

ちなみに、私はナンディ国際空港から車で4分、職場まで徒歩3分のところに住んでおり、コンパクトな街ナンディを非常に住みやすく感じています。


「ナンディ」に住むことになったきっかけは何ですか?


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2007年、内閣府主催の国際交流事業「世界青年の船」に参加した際、フィジー人10名と出会いました。それ以前に80カ国以上を旅したことがありましたが、フィジー人はダントツで幸福感に満ちた民族だと感じました。「フィジー人に囲まれて生活すれば、自分の価値観なんて根底からひっくり返っちゃうような体験が積めるのではないか?」そんな好奇心が湧き上がり、同年6月、フィジーに移住しました。

ナンディに滞在しているのは、勤務先である英語の語学学校(Free Bird Institute)のメイン・オフィスがナンディにあるからです。就労ビザを取得し、移住当初から現在に至るまで、語学学校のマネージャーをして生計を立てています。現在、奥さん(専業主婦・日本人)と息子(0歳9カ月)と3人暮らしです。2LDKの家賃を含めた世帯生活費は1カ月で約1,500フィジー・ドル(約9万円)。
※1フィジー・ドル=約60円


「ナンディ」で気に入っているところはどこですか?


いろいろありますが、ひとつだけ挙げるとすれば、「"人類みな兄弟"を地でいく人たち」で街が満ちているところです。他人ゴトを自分ゴトとして感じ、相互扶助する習慣がフィジー人にはあります。

スーパーのレジでお金が足りなくて困っていたら、後ろに並んでいる見ず知らずの人が不足分を払ってくれたりします。また、温暖化による海面上昇で水没するリスクのある国の人たちに、「沈むようなことがあれば、全員フィジーに移住していい」と世界で唯一、宣言したりしています。

ご近所さんレベルの小さいコミュニティから、地球規模の大きなコミュニティまで、自分の家族のような感覚でいるフィジー人。「お金」なんかより「つながり」を優先するフィジー人の習慣が、世界でいちばん幸せな民族と言われる所以だと思います。

幸福は伝染することが知られていますが、世界最「幸」のフィジー人たちと共に生活しているだけで、幸福感が満ち溢れてきます。

特にナンディは、「のんびり」「ゆったり」を求めて来た観光客と、彼らを陽気に迎えるフィジー人が融合した場所なので、全体的な雰囲気が「リラックス」していて大好きです。また、フィジー人が話す英語の特徴は、「スピードがゆっくり」「難しい単語を使わない」「発音が聞き取りやすい」なので、英語上級者でなくても十分に楽しむことができます。


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逆にもっとこうだったらなぁと思うところは?


フィジー人の「テキトー」なところがもう少し改善されたらなぁ、と感じることは時々あります(笑)。

レストランで注文しようとしても、ウェイトレスたちがおしゃべりに夢中でなかなか気づいてもらえなかったり、注文を取りに来てくれても注文していないものが運ばれてきたり、会計でもお釣りが間違っていたりします。

また、「フィジー・タイム」という言葉があります。「我々フィジー人は時間なんて守りません」という意味です。これをフィジー人は誇りにさえ思っているところがあります。原則、フィジーは「自分にゆるく、他人にもゆるい」社会です。だからこそ、ストレスフリーなんです。フィジーに長くいると、「許す」力が飛躍的に伸びますね




「南の島に住んでみたいなぁ」

そんな風に思ったこと、皆さんもあるのではないでしょうか? 長い人生、一度はフィジーへ寄り道してみてください。目からウロコな発見に満ちた体験がきっとできるはずですから。


著者プロフィール

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永崎裕麻(ながさき・ゆうま)|Facebook

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位のフィジー共和国へ07年から移住。現職は在フィジー語学学校(Free Bird Institute)のマネージャー。100カ国を旅した経験を活かし、内閣府国際交流事業に教育ファシリテーターとして参画、日本の教育機関(小中高大)でゲスト講師として授業、教育企画の立案、スカイプ・コーチング、旅ライターとして執筆、などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアルライフを実践中。関心が強い分野は「留学」「海外就職」「海外移住」「難民支援」。15年11月、『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版)を上梓。1977年、大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。一児の父。

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