01月02日 06時54分
がん医療の向上や予防を進めるため、全ての患者の情報を国のデータベースで管理する「全国がん登録」が今月から始まりました。
全国がん登録は、日本人の死因で最も多いがんについて、診断される人の数や生存率、それに治療効果などを分析し対策に反映させようと「がん登録推進法」に基づいて行うものです。
がんの診断や治療を行っている全ての病院と都道府県の指定を受けた診療所は患者の名前やがんの種類、治療の内容など26の項目について都道府県を通じて国に届け出ることが義務づけられます。
集められた患者の情報は国立がん研究センターのデータベースで国が一元管理し分析した上で、がん医療の向上や予防や検診などの対策を進めることにしています。
これまでがん患者に関する情報は都道府県ごとに集めていましたが、参加する医療機関が限られ、住んでいる都道府県以外の医療機関を受診したり転居したりした患者の情報が把握できないなど課題が指摘されていました。
国立がん研究センター松田智大全国がん登録室長は「がん登録は新しい治療方法や検診方法の開発にもつながります。全ての国民に理解と協力をお願いしたいです」と話しています。
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