「アイデンティティー」あらすじ・ネタバレ
2013.09.29 (Sun)
起A:死刑囚を担当した精神科医
精神科の医師、マリック(アルフレッド・モリーナ)は、診察時に録音したテープを聴いていた。「君は誰かね。君の名は?」「好きに呼べばいい」「君はなぜここに来たんだ?」「俺の頭痛を治してもらうためだ。アスピリンは役に立たない」「お母さんの話をしてくれ」「おれの母親か? 売春婦だった」「アパートの住人6人を殺したのは君か?」「俺の誕生日だ」。彼が担当した患者・マルコムは、連続殺人犯。責任能力があると判断された彼は、死刑が確定している。
起B:モーテルに集まる10人
激しい雨のせいで、十人の男女が何もない田舎にそびえ立つ寂れた安モーテルで一夜を明かすために続々と集まって来る。
モーテルの管理人ラリーのところに、怪我人が運びこまれた。被害者はアリス。運んできたのは夫のジョージ。息子のティミーも一緒だ。彼女をはねたのはエド(ジョン・キューザック)で、かつての人気女優、カロライン(レベッカ・デモーネイ)の運転手だ。
モーテルの電話は不通。エドは病院を目指し、車を走らせた。途中、車が故障した娼婦パリス(アマンダ・ピート)に助けを求められる。彼女が言うには、洪水でどこへも行けないと言う。しばらく走ると、道は冠水し、行き止まり。引き返そうとしたとき、新婚夫婦ルーとジニー(クレア・デュバル)の車がやって来た。4人はそろってモーテルへと向かった。
承A:死刑囚の再審理
判事に、「死刑判決を下した事件の再審理が、これから始まる」と告げられる。明日、死刑が執行されることになっている囚人は、現在移送中。弁護側が同席を要求しているという。再審理のきっかけとなったのは、囚人が書いた日記だった。この日記は、意図的に隠蔽されていた「とある事実がある」と弁護側は主張しているという。
承B:モーテルで起こる連続殺人
モーテルの最後の客は、ロード(レイ・リオッタ)。メインという名の囚人を移送中の刑事だ。
写真を片付け出すルー。大金を隠すパリス。怪しげな動きがある中、洗濯機の中から女優の頭部が発見された。当然のように最初に犯人として疑われたのは、凶悪犯のメイン。だが、彼は既にホテルから逃亡していた。
しかし、一度は逃げたものの、何故かモーテルに戻って来た彼を見つけたエドとローズは、メインを襲撃して意識を失わせ、モーテルのマネージャーであるラリーに見張りをさせる。これで犯人は捕獲した…はずが、何者かによる殺人は続く。
転B:殺人、消える死体、奇妙な共通点
ルーと囚人は何者かに殺され、ジョージは事故で死亡。エドがはねたアリスも息を引き取った。死体の傍らには必ずモーテルのカギが、10、9、8…、と死の順番をカウントダウンするかのように置かれていた。
この異常事態から逃げるジミーとティミー。車へと駆け寄った瞬間、爆発する。消火後、2人の死体はなかった。それだけではない。いつのまにかすべての死体が消えていた。
エド。パリス。ロード。ラリー。犯人は生存者の中にいるのか。これら殺人者の魔の手を逃れた四人に実は奇妙な共通点が一つだけあることが発覚する。たまたま同じモーテルに集ったはずの彼らは、何故か誕生日が同じだったのだ。
転A:多重人格者だった死刑囚・マルコム
深夜の判事の家に、遅れていた死刑囚マルコム・リバースが到着した。精神科医のマリックは、マルコムの幼年期の虐待による解離性同一障害が彼の連続殺人事件の原因だと告げる。そのため、死刑執行ではなく、措置入院をさせるべきだと主張した。そして、判事や検察官らの前でマルコムの複数の人格が現れだし、それは、エド、ローズ…と言ったモーテルの人々の人格であった。
結B:そして1人になった?
やがて警察に護送されていた凶悪犯はメインだけでなく、実はローズも犯罪者で、二人が護送警官を殺しては身分を偽っていたことが判明。殺人犯は最早、ローズだろうと誰もが確信し、正体を見抜かれたローズはパリスを殺そうするが、彼女を庇ったラリーが射殺されてしまう。本性を現した残忍なローズとの激闘の末、エドは相討ちとなって、2人はパリス1人を残して死ぬ。
結A:残った人格
マルコム・リバースの殺人を起こした人格は死亡したとして、死刑執行停止、
措置入院となった。マルコムにいる人格は穏やかな女性・パリスであると考えられた。
だが、マルコムを病院への護送中の車内で、彼の異変を精神科医のマリックが気付いた。マルコムの中では連続殺人犯の人格は死んでいなかったのだ。それは、子供の「ティミー」であり、ティミーこそが連続殺人事件を起こしていた人格だったの。ティミーは、パリスを殺害した。そして「ティミー」は精神科医・マリックら、現実の人々を襲うのであった。
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