誰かが言った。IRは文学であると。
(このIRがすごい!上場企業2015 (1-3月)のつづき)
■ 江守グループホールディングス「一身上の都合により財務担当役員が辞任しました。それから少しだけ間をおいて終わりがきました」
かねてより多額の売掛金と大幅にマイナスな営業キャッシュフローに定評があった江守グループホールディングス。
尋常ではないスピードで伸びる売掛金。
どんどん減っていく貸し倒れ引当金。
ここに隠されている問題は何なのか?詳しくは片山晃さんの東方粉飾劇を精読して下さい。
そして2015年、江守は弾けます。
2月、決算発表を遅延して財務担当役員が逃亡。新卒採用計画も白紙。
3月、債務超過に転落。
4月、倒産。
まるでドラマの半沢直樹みたいな怒涛の展開ですね。
「銀行の審査部って何のためにあるのかね。こんな初歩的な財務の異常性を見抜けないなんてw」
「江守商事100年以上営業してるらしいし、銀行さんも偉い人が融資した資金を下っ端及び中堅が途中で引き上げられなかったんだろうなと妄想」
江守グループのグルグル循環取引って江守一族の第四代目社長、江守清隆さん肝入の中国戦略事業だったようですね。
ちなみに江守清隆さん、福井商業が1978年に春の甲子園で準優勝したときの4番バッターだったそうです。
色々と材料も豊富ですし半沢直樹の次回作は江守グループと福井銀行がを舞台で如何でしょうか、池井戸潤さん。
■ シャープ「中期経営計画」(そんな計画で大丈夫か?大丈夫、問題ない)
上場企業の中期経営計画で散見されるおかしいタイトルには前から気になっておりました。
コーナン商事の「大好きや!!コーナン2017」
昭和ホールディングスの「加速・ギア2」
トマト銀行の「トマトMOTTO3プラン」
福島銀行の「ふくぎん 本気(マジ)宣言Ⅱ」
それに比べたらシャープの「抜本的構造改革の断行による安定的収益基盤の構築」なんて全然おかしくも何ともありません。
しかし、中身が全然おかしい。違和感ありまくり。
市場関係者「そんな計画で大丈夫か?」
シャープ「大丈夫、問題ない」(←死亡フラグ)
こんな感じに。
それではシャープの中期経営計画の一部をご覧ください。
「ここまでやられちゃうと笑いしか出てこない」
「消費者庁に不当表示といわれたプラズマクラスターが経営再建の軸の一つなんだ」
「何糞の精神」
「具体性のない言葉が並んだり、経営陣の口から精神論が出てくると、覚悟した方がいい」
「絶対詰むから見ててみ」
本当に詰んじゃうのかそれとも持ち堪えるのか、シャープから目が離せません。
■ SOL Holdings「スーパーソルガムの登録申請と販売開始合意の件ですが、そんな事実はありませんでした」
スーパーソルガムって知っていますか?
こんなサトウキビの出来損ないみたいな植物です。
スーパーソルガムが発端なのかどうかは知りませんが、ヤフー掲示板の書き込みに誹謗中傷だとブチ切れたりしました。
スーパーソルガムのせいなのかどうかは知りませんが、IRの開示姿勢について東証に反省文も書かされました
「実在しない海外の事業でPR打って株価吊り上げ、架空売上だと後で公表って、古来から伝わるクソ株伝統芸能みたい」
「インスパイア―様が逝かれたときはどうなるかとおもったけど、面白IR芸人の伝統は永遠に不滅ということだな」
SOL Holdingsってサトウキビみたいに噛んでも噛んでもネタが溢れてきますね。
こんな嘘を付いてどうにかやり過ごせると思っていたのでしょうか。
まさか、今までやり過ごせた経験があるとか。
スーパーソルガムも噛むとどんな味がするのでしょうか。
すみません、味に何の興味もないかったです。
これからもスーパーソルガムの味を知らない人生を送りたいと思います。
■ 日本通信「言い訳がダラダラ延々と」
さて、このIRがすごい!に日本通信が3年連続の登場です。
もうすっかり常連企業ですね、お世話になっております。
そのIR芸スタイルといえば無駄に大言壮語なプレスリリース。
最近では一言余計な上に狙いすぎなのか株価も大して反応しなくなってきました。
名実ともに「すごい!」度が落ちてきているのでしょうか。
そんな日本通信が業績の下方修正を発表しました。
「どうでもいい文章が延々と・・・」
「会社の目標管理で部下が書いてるような陳腐な文言だな」
「株主に対して取り扱ってる事業の収益性の低さを長々と説明する新手のIRマゾプレイ」
「一言余計というより、たいてい一言以外はすべて余計なんだなポンツーは」
もうみんな食傷気味ですよ、三田社長。
そろそろ新しいIR芸スタイルを探す旅へと出発する時期に来ているのかもしれません。
そうです、いまお持ちのホンダジェットに乗って。
■ ヤマダ電機「言い訳を詰め込めるだけ詰め込んで」
爆買い・インバウンドといったトレンドとは無関係な世界に存在していそうな家電量販店ことヤマダ電機も業績の下方修正を発表しましたが、こちらは日本通信のように言い訳がダラダラというより、限られたスペースに詰め込めるだけ詰め込んだスタイル。
それはまるで福袋に詰め込まれた売れ残りの在庫品ように見えなくもありません。
2.少子高齢化
3.人口減
4.ネット社会の浸透
5.XPサポート終了
6.梅雨明けの遅れ
7.豪雨
8.台風
9.冷夏
10.暖冬の影響
たった4行に詰めに詰め込んじゃってます。
「なんのコピペだよってレベルで詰め込んでんなwww」
「経営陣が時勢を読めなかったって書けば済む話やろ」
「そうかそうか。要約すると信心が足りなかったってことだな」
しかし捨てる神あれば拾う神ありなのか、5月にはソフトバンクとの資本業務提携が実現。
提携の思惑としては、店員をペッパー君に説や村上ファンドのホワイナイト説や光通信回線のシェア絡み説や住宅(スマートハウス事業)絡み説やいつもの弾幕を張ってる説などなど色々と囁かれております。
希望としましては仲良く共倒れして頂けたら有難いです。
■ 協立エアテック「前社長の配偶者がやってる会社に貸し付けていた4億円、会社が解散するみたいで回収不能になりそうです」
空調機器屋の協立エアテックが全額貸倒引当金計上済の債権取立不能のおそれに関するお知らせを発表。
株式会社ニューコーポレーション(代表者 久野千惠子)に対する貸付金4億円が平成27年4月9日付で解散の決定がなされた旨の連絡を受けたので取立不能に。
既に全額貸倒引当金を計上。
なんとこの久野千惠子さんは前社長の奥さんであり、現社長は前社長の弟であるそうです。
どいういう裏があるのでしょうか。
「久野千恵子さんの夫から相続した株式の相続税の負担のための借入れ&有価証券投資失敗による損失が原因」ではないか推測された方が協立エアテックに電話でIR担当部署に問い合わせたところ、
今回の親族会社への4億円の貸付金の焦げ付きをどう受け止めているか?
→「監査法人の監査など適正な手続きを踏んでいるので問題ない」
当時どういう理由で貸付を実行したのか?
→「運転資金です」
それは相続税の支払いのための貸付けか?
→「運転資金です。詳しいことは株主総会で聞いてください」
との返答を受けたそうです。
「会社は経営者一族の財布なんだね」
「一族で責任取って会長の個人的な借り入れ全額返済した大王製紙の方がマシ」
これって普通に社内に第三者委員会が設置されたり株主に訴えられるべき案件じゃないんですかね。
と、少し煽ってみたり。
■ グローバルアジアホールディングス「実は破産の申立をされていましたが開示するのを忘れておりました」
このIRがすごい!2014において、
「何者かが混乱に乗じて当社本社内のパソコンから適時開示しました」
「預金口座に払い込まれた2億円が全額引き出され行方不明となっている事実が判明致しました」
などといった驚愕のIRで楽しませてくれたグローバルアジアホールディングス。
2015年もその勢いが止まりせん。
すごい負の勢いが強いので流されないように注意してご覧ください。
3月18日、証券取引等監視委員会と警視庁組対3課の合同で強制調査を受けちゃいます。
そうです、組対3課って反社会的勢力の犯罪を担当するところです。
3月30日、NHK籾井勝人会長がグローバルアジアホールディングスの旧アイビーダイワ時代に社外取締役をしていた件を追求されます。
これに関して会長は「グローバルアジアホールディングスという会社については全く知らないし関与もしてない」「2006年6月から1年間社外取締役をしていたアイビーダイワは、当時は資源エネルギーの探査会社を行っていた普通の会社」と発言。
4月10日、「実は破産の申立をされていましたが開示するのを忘れておりました」 と発表。
経緯としては、2007年社長が借金するも踏み倒す→2012年5月訴訟を起こされる→2012年12月グローバルアジアホールディングスでの報酬を被差押債権とする差押命令がだされる→グローバルアジアホールディングス払わず→2015年1月破産申し立てを起こされ、借金返すのと引き換えに申し立てを取り下げてもらう→これを4月10日に発表ということのようです。
5月13日、「5万2025円と100ドル、都税事務所に差し押さえられました」 と発表。
すごいすごい。もうやめて。ついでに上場もやめて。
「こいつ何で上場してるの?適時開示でコントするため?」
「社名にアホって入ってるから仕方ないよ」
「凄い会社だが、それ以上に凄いのはここを買う意思を持ってる投資家だw」
流石にこれでもう終わりだと思いました?
残念でした、グローバルアジアホールディングスの勢いは「このIRがすごい!上場企業2015 (7-9月)」に続くことになります。
(その前に、このIRがすごい!上場企業2015 (4-6月 後編)につづく)
(このIRがすごい!上場企業2015 (1-3月)のつづき)
■ 江守グループホールディングス「一身上の都合により財務担当役員が辞任しました。それから少しだけ間をおいて終わりがきました」
かねてより多額の売掛金と大幅にマイナスな営業キャッシュフローに定評があった江守グループホールディングス。
尋常ではないスピードで伸びる売掛金。
どんどん減っていく貸し倒れ引当金。
ここに隠されている問題は何なのか?詳しくは片山晃さんの東方粉飾劇を精読して下さい。
そして2015年、江守は弾けます。
2月、決算発表を遅延して財務担当役員が逃亡。新卒採用計画も白紙。
3月、債務超過に転落。
4月、倒産。
まるでドラマの半沢直樹みたいな怒涛の展開ですね。
「銀行の審査部って何のためにあるのかね。こんな初歩的な財務の異常性を見抜けないなんてw」
「江守商事100年以上営業してるらしいし、銀行さんも偉い人が融資した資金を下っ端及び中堅が途中で引き上げられなかったんだろうなと妄想」
江守グループのグルグル循環取引って江守一族の第四代目社長、江守清隆さん肝入の中国戦略事業だったようですね。
ちなみに江守清隆さん、福井商業が1978年に春の甲子園で準優勝したときの4番バッターだったそうです。
色々と材料も豊富ですし半沢直樹の次回作は江守グループと福井銀行がを舞台で如何でしょうか、池井戸潤さん。
■ シャープ「中期経営計画」(そんな計画で大丈夫か?大丈夫、問題ない)
上場企業の中期経営計画で散見されるおかしいタイトルには前から気になっておりました。
コーナン商事の「大好きや!!コーナン2017」
昭和ホールディングスの「加速・ギア2」
トマト銀行の「トマトMOTTO3プラン」
福島銀行の「ふくぎん 本気(マジ)宣言Ⅱ」
それに比べたらシャープの「抜本的構造改革の断行による安定的収益基盤の構築」なんて全然おかしくも何ともありません。
しかし、中身が全然おかしい。違和感ありまくり。
市場関係者「そんな計画で大丈夫か?」
シャープ「大丈夫、問題ない」(←死亡フラグ)
こんな感じに。
それではシャープの中期経営計画の一部をご覧ください。
どうしてこうなった的なスライドはこれ pic.twitter.com/e9xaPQnfoo
— あぁ^~決算が多すぎるんじゃぁ^~ (@alpaka) 2015, 5月 14
生え抜きばかりで、役付け変えただけじゃん。本当の"抜本的"というのは外部から社長連れてきて、役員も全員刷新することでしょ。 pic.twitter.com/kUnyPNRzyp
— Takayuki Tanaka (@papico_chupa) 2015, 5月 14
とりあえず何にでもプラズマクラスター入れるらしい pic.twitter.com/mr6IFHarVq
— あぁ^~決算が多すぎるんじゃぁ^~ (@alpaka) 2015, 5月 14
経営計画に精神論。ナニクソの精神・・・ pic.twitter.com/5v7eJoauOo
— ケミ介 (@chemisuke_sikyo) 2015, 5月 14
「誰がどう見たってもうダメだろこれw」「ここまでやられちゃうと笑いしか出てこない」
「消費者庁に不当表示といわれたプラズマクラスターが経営再建の軸の一つなんだ」
「何糞の精神」
「具体性のない言葉が並んだり、経営陣の口から精神論が出てくると、覚悟した方がいい」
「絶対詰むから見ててみ」
本当に詰んじゃうのかそれとも持ち堪えるのか、シャープから目が離せません。
■ SOL Holdings「スーパーソルガムの登録申請と販売開始合意の件ですが、そんな事実はありませんでした」
スーパーソルガムって知っていますか?
こんなサトウキビの出来損ないみたいな植物です。
スーパーソルガムって夢のある植物やね。 pic.twitter.com/UhSCFnu1DR
— YasU (@YasU1751) 2015, 3月 5
スーパーソルガムは不適切な画像処理でちょっと盛るくらいSOL Holdingsが推している事業です。あれ?SOLの公式サイト「日本発スーパーソルガムの世界戦略」13:00前と今見たら写真入れ替わってるぞ pic.twitter.com/Yfp6rW53UZ
— 26(じろ) (@26ooo) 2015, 3月 9
「ちゃんとした写真あるなら最初からそっち使えよw」 スーパーソルガムが発端なのかどうかは知りませんが、ヤフー掲示板の書き込みに誹謗中傷だとブチ切れたりしました。
「ここは訴訟をちらつかせるんじゃなくて凛として反論するところだろw」
スーパーソルガムのせいなのかどうかは知りませんが、IRの開示姿勢について東証に反省文も書かされました
反省文から3週間後、SOL Holdingsはプレスリリース記載内容の訂正とお詫び及び外部専門家を含む調査委員会設置のお知らせを発表。
・平成27年2月27日の時点において、少なくとも1億円の特別損失が生じる見込みであることが判明していたにも関わらず、事実を歪曲して捉え、また、特別損失に係る開示の必要性に係る十分な検討を行わなかったことにより、投資判断上誤解を生じせしめる情報を開示していました
・平成27年3月2日に特別損失の発生について開示した際に、その発生事由に係る東京証券取引所からの照会に対して事実とは異なる回答を行いました
・東京証券取引所から、再三注意を受けていましたが、有効な再発防止策の策定、実施がされていませんでした
スーパーソルガムのの登録申請と販売開始合意の件ですが、誤りがあったとかのレベルでなく全て嘘でした。
・当社100%子会社経由で、スーパーソルガム糖液を原料とした製品に向けたインドネシアにおける「ハラール認証」の登録申請を行った事実はない
・「ハラール認証」の取得後、インドネシアにおいてスーパーソルガム糖液の販売を開始する旨の合意をした事実は存在しない
「実在しない海外の事業でPR打って株価吊り上げ、架空売上だと後で公表って、古来から伝わるクソ株伝統芸能みたい」
「インスパイア―様が逝かれたときはどうなるかとおもったけど、面白IR芸人の伝統は永遠に不滅ということだな」
SOL Holdingsってサトウキビみたいに噛んでも噛んでもネタが溢れてきますね。
こんな嘘を付いてどうにかやり過ごせると思っていたのでしょうか。
まさか、今までやり過ごせた経験があるとか。
スーパーソルガムも噛むとどんな味がするのでしょうか。
すみません、味に何の興味もないかったです。
これからもスーパーソルガムの味を知らない人生を送りたいと思います。
■ 日本通信「言い訳がダラダラ延々と」
さて、このIRがすごい!に日本通信が3年連続の登場です。
もうすっかり常連企業ですね、お世話になっております。
そのIR芸スタイルといえば無駄に大言壮語なプレスリリース。
最近では一言余計な上に狙いすぎなのか株価も大して反応しなくなってきました。
名実ともに「すごい!」度が落ちてきているのでしょうか。
そんな日本通信が業績の下方修正を発表しました。
なにこれ素敵、修正の理由が29行もあるんですけど。![]()
「どうでもいい文章が延々と・・・」
「会社の目標管理で部下が書いてるような陳腐な文言だな」
「株主に対して取り扱ってる事業の収益性の低さを長々と説明する新手のIRマゾプレイ」
「一言余計というより、たいてい一言以外はすべて余計なんだなポンツーは」
もうみんな食傷気味ですよ、三田社長。
そろそろ新しいIR芸スタイルを探す旅へと出発する時期に来ているのかもしれません。
そうです、いまお持ちのホンダジェットに乗って。
NY to Charleston 1200 km at 220Knots at 8000meters pic.twitter.com/T7vWLMudVD
— Frank Seiji Sanda (@FSSanda) 2015, 6月 19
■ ヤマダ電機「言い訳を詰め込めるだけ詰め込んで」
爆買い・インバウンドといったトレンドとは無関係な世界に存在していそうな家電量販店ことヤマダ電機も業績の下方修正を発表しましたが、こちらは日本通信のように言い訳がダラダラというより、限られたスペースに詰め込めるだけ詰め込んだスタイル。
それはまるで福袋に詰め込まれた売れ残りの在庫品ように見えなくもありません。
1.消費増税の反動減
2.少子高齢化
3.人口減
4.ネット社会の浸透
5.XPサポート終了
6.梅雨明けの遅れ
7.豪雨
8.台風
9.冷夏
10.暖冬の影響
たった4行に詰めに詰め込んじゃってます。
「なんのコピペだよってレベルで詰め込んでんなwww」
「経営陣が時勢を読めなかったって書けば済む話やろ」
「そうかそうか。要約すると信心が足りなかったってことだな」
しかし捨てる神あれば拾う神ありなのか、5月にはソフトバンクとの資本業務提携が実現。
提携の思惑としては、店員をペッパー君に説や村上ファンドのホワイナイト説や光通信回線のシェア絡み説や住宅(スマートハウス事業)絡み説やいつもの弾幕を張ってる説などなど色々と囁かれております。
希望としましては仲良く共倒れして頂けたら有難いです。
■ 協立エアテック「前社長の配偶者がやってる会社に貸し付けていた4億円、会社が解散するみたいで回収不能になりそうです」
空調機器屋の協立エアテックが全額貸倒引当金計上済の債権取立不能のおそれに関するお知らせを発表。
株式会社ニューコーポレーション(代表者 久野千惠子)に対する貸付金4億円が平成27年4月9日付で解散の決定がなされた旨の連絡を受けたので取立不能に。
既に全額貸倒引当金を計上。
なんとこの久野千惠子さんは前社長の奥さんであり、現社長は前社長の弟であるそうです。
一気に怪しい臭いがぷんぷんしてきました。
どいういう裏があるのでしょうか。
「久野千恵子さんの夫から相続した株式の相続税の負担のための借入れ&有価証券投資失敗による損失が原因」ではないか推測された方が協立エアテックに電話でIR担当部署に問い合わせたところ、
今回の親族会社への4億円の貸付金の焦げ付きをどう受け止めているか?
→「監査法人の監査など適正な手続きを踏んでいるので問題ない」
当時どういう理由で貸付を実行したのか?
→「運転資金です」
それは相続税の支払いのための貸付けか?
→「運転資金です。詳しいことは株主総会で聞いてください」
との返答を受けたそうです。
「会社は経営者一族の財布なんだね」
「一族で責任取って会長の個人的な借り入れ全額返済した大王製紙の方がマシ」
これって普通に社内に第三者委員会が設置されたり株主に訴えられるべき案件じゃないんですかね。
と、少し煽ってみたり。
■ グローバルアジアホールディングス「実は破産の申立をされていましたが開示するのを忘れておりました」
このIRがすごい!2014において、
「何者かが混乱に乗じて当社本社内のパソコンから適時開示しました」
「預金口座に払い込まれた2億円が全額引き出され行方不明となっている事実が判明致しました」
などといった驚愕のIRで楽しませてくれたグローバルアジアホールディングス。
2015年もその勢いが止まりせん。
すごい負の勢いが強いので流されないように注意してご覧ください。
3月18日、証券取引等監視委員会と警視庁組対3課の合同で強制調査を受けちゃいます。
そうです、組対3課って反社会的勢力の犯罪を担当するところです。
3月30日、NHK籾井勝人会長がグローバルアジアホールディングスの旧アイビーダイワ時代に社外取締役をしていた件を追求されます。
これに関して会長は「グローバルアジアホールディングスという会社については全く知らないし関与もしてない」「2006年6月から1年間社外取締役をしていたアイビーダイワは、当時は資源エネルギーの探査会社を行っていた普通の会社」と発言。
4月10日、「実は破産の申立をされていましたが開示するのを忘れておりました」 と発表。
経緯としては、2007年社長が借金するも踏み倒す→2012年5月訴訟を起こされる→2012年12月グローバルアジアホールディングスでの報酬を被差押債権とする差押命令がだされる→グローバルアジアホールディングス払わず→2015年1月破産申し立てを起こされ、借金返すのと引き換えに申し立てを取り下げてもらう→これを4月10日に発表ということのようです。
5月13日、「5万2025円と100ドル、都税事務所に差し押さえられました」 と発表。
すごいすごい。もうやめて。ついでに上場もやめて。
「こいつ何で上場してるの?適時開示でコントするため?」
「社名にアホって入ってるから仕方ないよ」
「凄い会社だが、それ以上に凄いのはここを買う意思を持ってる投資家だw」
流石にこれでもう終わりだと思いました?
残念でした、グローバルアジアホールディングスの勢いは「このIRがすごい!上場企業2015 (7-9月)」に続くことになります。
(その前に、このIRがすごい!上場企業2015 (4-6月 後編)につづく)
コメント