あけましておめでとうございます。2016年、楽しいことがたくさん待っているといいですね。楽しみな映画もたくさんありますよ。ここでは上半期におすすめの作品をご紹介します。
『ザ・ウォーク』
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでおなじみの名匠ロバート・ゼメキス監督の新作は、ニューヨークのシンボルだったワールドトレードセンターのツインタワーをワイヤーでつなぎ、高さ411メートルの道なき空間を命綱なしで歩いた男の物語。驚きなのは、これが1974年に本当にあった出来事だということ。臨場感あふれる3D映像により、ジョセフ・ゴードン=レヴィット扮する主人公フィリップ・プティと一緒にワイヤーウォークに挑む気分が味わえます。映画を観て、こんなにも手に汗を握ったのは初めてかも。
『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』
ルーミー読者にぜひおすすめしたい、部屋をテーマにした1作。ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、名優モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが、エレベーターがないこと以外は完璧な40年暮らした我が家を売ろうと決意する夫婦を演じています。原作は「ロサンゼルス・タイムズ」紙に「ほとんど完璧な小説」と評されたというロングセラー小説。住み慣れた愛する部屋をめぐるハートウォーミングな1作です。
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『オデッセイ』
火星に独りぼっち。なんと恐ろしい響きなのでしょうか。水なし、酸素ほぼなし、通信手段なし。怖すぎます。リドリー・スコット監督にそんな状況に取り残されても、決して希望を失わない主人公を演じているのは、『ボーン』シリーズでおなじみのマット・デイモン。もちろんフィクションですが、まるでノンフィクションのようなリアリティとスリルに満ちたサバイバルドラマが完成しました。2月は映画館に行って、みんなで一緒に彼の救出作戦を見守りましょう。
3D限定前夜特別上映実施決定!(一部劇場を 除く)
20世紀フォックス映画 配給
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『キャロル』
『太陽がいっぱい』などで知られる作家のパトリシア・ハイスミスが別名義で発表した伝説の小説を、いま最も輝いているふたりの女優、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの共演で描いた作品。1952年のニューヨークを舞台に展開する、女性同士の繊細な愛の物語です。マーラは今作でカンヌ映画祭の主演女優賞を受賞。1月10日(アメリカ時間)に発表されるゴールデン・グローブ賞では、ふたり揃って女優賞にノミネートされました。予告編の「心に従って生きなければ、人生は無意味よ」という台詞が響きます。
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『スティーブ・ジョブズ』
日々お世話になっているiPhoneもiPadもMacBookも、この人がいなければ生まれなかったのかも。アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズの伝記映画を手掛けたのは、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督と『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンのオスカーコンビ。主演は『それでも夜は明ける』や『FRANK』のマイケル・ファスベンダーで、既に賞レースをにぎわせています。ケイト・ウィンスレットやセス・ローゲンら、脇を固める面々も魅力的。
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『もしも建物が話せたら』
引越しの日、「じゃあね、今までどうもありがとう」と家に話しかけたことはありませんか?このタイトルを読んだ時、そんな日のことを思い出しました。ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務める今作は、ヴェンダース監督をはじめ、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォードら6人の名監督が、思い入れのある建築物の心の声を描き出す、ユニークなオムニバスドキュメンタリーです。建物は文化や社会を映し出す鏡。私たちにどのような言葉を語りかけてくるのでしょうか。
©Wim Wenders ©Wolfgang Thaler ©Heikki Färm ©Alex Falk ©Øystein Mamen ©Ali Olcay Gozkaya
『ヘイトフル・エイト』
2016年、クエンティン・タランティーノ監督が新作と共に帰ってきます。脚本の流出により一時は公開が中止となっていたファン待望の今作は、監督初の密室ミステリー。登場人物はワケありの7人の男と1人の女。その全員が噓をついているそうです。すべての会話や視線、何気ない身振りに、巧妙かつ緻密な伏線が仕掛けられ、タランティーノ印のブラックな笑いと過剰なアクション満載の作品なのだとか。楽しみ!
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『リリーのすべて』
今から80年以上も前に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人の実話に基づく物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公、リリー・エルベを演じたのは、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたエディ・レッドメイン。『英国王のスピーチ』や『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督がメガフォンを執りました。“人を愛するとはどういうことなのか”ということを、斬新な角度から描いた感動作です。
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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
バットマンとスーパーマンが夢の競演!? 子どもの頃に妄想していたような出来事が、この春、スクリーン上で実現します。予告編には、なぜか地下室に囚われているバットマンを前に、これまでに見たことのないような表情をしたスーパーマンが。そう、今作ではスーパーマンが超人的能力を持つが故に、人類に甚大な被害を及ぼすことになるのです。監督はザック・スナイダー、製作総指揮はクリストファー・ノーラン。すごいことになりそう。
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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
主演はクリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、そしてブラッド・ピット。もうこれだけで観たいという人も少なくないのではないでしょうか?原作は『マネーボール』のマイケル・ルイス。世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた、4人のアウトローたちの真実の物語です。豪華キャストが繰り広げる、その痛快すぎる勝負に拍手と笑いが止まりません。
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『レヴェナント:蘇えりし者』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で昨年の賞レースを総なめにした、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督による最新作。仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われ、瀕死の重傷を負ったまま置き去りにされたハンターの壮絶な復讐劇です。レオナルド・ディカプリオの鬼気迫る演技と、極寒の地で自然光のみを使って撮影された映像に期待。音楽は坂本龍一が手掛けています。
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『ズートピア』
『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーによる新作は、動物たちがハイテクな文明社会で暮らす世界“ズートピア”を舞台にしたファンタジーアドベンチャー。ヒロインは“ズートピア”に憧れているウサギのジュディ・ホップスです。先日写真でその姿が初公開されたジュディは、もふもふしていてかなりキュート。ちなみに隣のキツネは詐欺師のニックだそうです。こういう表情する人、人間界にもいますよね。
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