不参客:「ノーショーにNO!」 飲食関連42万店が団結

「韓国の後れた予約意識変えるべき」ステッカー・ナプキン配布キャンペーン

不参客:「ノーショーにNO!」 飲食関連42万店が団結

 韓国では「お客様は神様」ではなく、「お客様は王様」と言われる。特にサービス業従事者にとってはそうだ。客が何の連絡もなく予約をすっぽかしても、モヤモヤした感情をグッとこらえなければならないのが韓国のサービス業従事者の現実になっている。だが、「ノーショー(No-show、予約すっぽかし)」が平然と行われるのを受け、「ノーショーのお客様は王様でなく暴君」という声まで上がっている。本紙が今年10月に実施したアンケート調査では、飲食店業界の予約すっぽかし率が20%にも達した。

 とうとう飲食店事業主は「ノーショー根絶キャンペーン」を開始した。全国42万店が加入している韓国外食業中央会は3日、「韓国の後れた予約意識を向上させようと「ノーショーはノー! 予約は約束です」と書かれたステッカーとナプキンを各10万枚製作、ソウル地域の飲食店に今月末までに配布する計画だ」と明らかにした。

 ソウル市中区新堂洞の韓牛専門店がノーショー根絶キャンペーン第1号店に選ばれ、入口に「ノーショーはノー!」ステッカーを貼った。同店のイ・ヨングム代表(51)は「10人以上の団体予約客が多く焼肉店にとって、予約のすっぽかしは店の存続を脅かす問題。予約したお客様が本当にいらっしゃるかどうか気をもむような状況はあってはならない」と語った。

 外食業中央会はソウル市内の飲食店を皮切りに、来年からは全国の飲食店に「ノーショーはノー!」ステッカーとナプキンを配布することにした。同会の諸葛チャンギュン(チェガル・チャンギュン)会長(66)は「予約のすっぽかし問題は単に飲食店だけの問題ではない。今回のキャンペーンを通じ、社会のあらゆる分野において信頼の文化が定着することを望む」と述べた。

 消費者政策を担当する公正取引委員会も、来年から消費者教育課程でノーショー問題を取り上げる科目を追加することにした。

 同委員会関係者は「これまでの消費者教育は消費者の権利や被害予防に焦点を当てていたが、来年からはノーショー問題など消費者の責任意識をはぐくむ内容を強化する方針だ」と語った。

イ・ミンソク記者 , オ・ロラ記者
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