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【競馬・ボート・競輪】[ボート]川野が優勝 地元でGI初制覇2016年1月1日 紙面から
福岡県・福岡ボートのプレミアムGI「第4回クイーンズクライマックス」は31日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、4号艇の川野芽唯が三浦永理のフライング退きによる2M先取りでGI初優勝。賞金1000万円を獲得して女子賞金ランク3位で15年を締めくくった。2着は平高奈菜、寺田千恵は3着に敗れたが、女子賞金ランク1位の座は守った。11Rのシリーズ優勝戦は1号艇の平山智加がインから力強く押し切り今年2回目の優勝を飾った。 クイーンの座をかけた大みそか頂上決戦。曇り空とは対照的にまぶしい笑顔を見せたのは川野芽唯だ。このシリーズ初出場。GI初優出でつかんだチャンスに一発回答で応えた。しかも慣れ親しんだ地元水面でティアラ戴冠だ。「信じられない。あまり魅せるレースをしていないのに、ファンの方に名前を呼んでもらってうれしかった」。レスキューに乗って場内1周。寒さも忘れてスタンドから飛び出したファンの大歓声に右手を大きく何度も振って喜びを表した。 よもやの結末だった。人気を集めた1号艇・三浦がコンマ02の勇み足。4コースの川野は二番差しからバックでグイグイ伸び、前を走る寺田をとらえて2M先回りした。「2Mを回って勝てるかもと思った。あとはしっかりターンマークを回りました」。平高、寺田のし烈な2着争いを尻目に一人旅。勝ちタイムは1分46秒6。自身がトライアル3回戦でマークした福岡の新エンジンレコードをさらにコンマ3秒更新した。 新時代をリードする100期の1人。出世争いでは鎌倉涼や平高奈菜、男子の桐生順平らに後れを取ったが、着実に成長して大舞台にたどりついた。11月のレディスCC優勝戦。初のGII優出の緊張でコンマ38とS出遅れて5着に終わったが、「その反省を生かせた。気持ちの持ち方を変えて集中力を途切れさせず行けた」と失敗を糧にした。 これで初のSGとなるクラシックの切符をゲット。尊敬する先輩・瓜生正義とともに走る機会も得たが、「チャレンジで一緒の時は自分に余裕がなかった。だから勉強する機会をつくりたいと思っていた。ターンもSもまだSGに出るのにふさわしくないので、対等に走れる技量を磨きたい」とあくまで謙虚。愚直にそして強い向上心で川野がさらなる高みを目指す。 (大久保晋) <川野芽唯(かわの・めい)> 1986(昭和61)年3月25日生まれの29歳。163センチ、47キロ。血液型はAB型。福岡県飯塚市出身。県立嘉穂中央高校卒業。選手養成100期生、福岡支部所属。同期には桐生順平、松尾昂明、平高奈菜、鎌倉涼、青木玄太、永田秀二らがいる。07年5月・若松でデビュー(4着)。10年12月・児島(女子リーグ)で初優出初優勝。GIは11年3月・レディースチャンピオン(三国)で初出場。第4回クイーンズクライマックスでGI初優出初優勝。通算優勝は6回。師匠は古賀武日児(引退)、岩崎正哉。 PR情報
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