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【プロ野球】

ロッテ、今江が起爆剤

2016年1月1日 紙面から

 ロッテから楽天にフリーエージェント(FA)移籍した今江敏晃内野手(32)が低迷するチームの起爆剤になる。2年連続最下位に沈んだ楽天。チーム打率は12球団ワーストの2割4分1厘で、固定できなかった三塁も低空飛行の一因となった。さらに若手の経験不足も否めない。そのウイークポイントを1人3役でカバーする。

 今江は2度日本シリーズでMVPを獲得した勝負強さが武器。4度ゴールデングラブ賞に輝いた堅実な守備にも定評がある。かつてロッテでキャプテンを務めたリーダーシップも申し分ない。梨田監督は「彼は経験豊富。勝負強さもある」と期待。今江は「楽天を常勝軍団にしたい。チームのためにしっかり結果を残したい。これまでの経験を全て若い選手に伝えたい」と意気込み十分だ。

 ロッテは宣言残留を認めておらず、FA宣言すれば選択肢は移籍しかなかった。球団と条件面で折り合わず熟考の日々。14年間在籍した愛着あるチームに必要とされているのか? 記者会見では大粒の涙を流した。

 楽天の星野副会長に頭を下げられ、立花社長から『絶対に必要』と口説かれた。これは今江が「一番欲していた言葉」だった。新体制となった梨田楽天の欠かせないピース。新天地で心機一転の男が3年ぶり日本一の鍵を握る。 (小林良二)

 

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