【BOX】レベコ、大荒れ会見中止も井岡は冷静「リングで暴れる」
◆プロボクシング ダブル世界戦▽WBA世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井岡一翔―同級2位フアンカルロス・レベコ(31日、エディオンアリーナ大阪)
ダブル世界戦は31日にゴングが鳴る。30日は大阪市内で調印式と前日計量が行われ、4選手いずれもリミットで一発パスした。世界3階級王者の井岡一翔に挑戦するフアンカルロス・レベコは、井岡と同じ黒グラブの使用を強硬に主張。両陣営が約40分もめた結果、記者会見の時間がなくなるという異例の騒動に発展した。世界4団体制覇の高山勝成は来年、3人の日本人王者が君臨するライトフライ級に転級する可能性が出てきた。
怒号が飛び交った。調印式後のグラブチェックで“事件”は起きた。「相手のグラブもチェックさせてくれ」と切り出したレベコが「黒の方が見栄えがいい」と、井岡と同じ黒グラブの使用を強硬に主張した。
色の選択権は王者側にあるが相手と同じ色への変更を希望し、認められることは珍しくない。ただ今回は事前に井岡が黒、挑戦者が青を使うことが決まっており、井岡陣営は相手にこの旨を伝えていた。基本的に予備は用意されていないため、レベコの要望は通らなかった。
4月に井岡に0―2の判定で敗れたレベコ陣営は神経質過ぎた。有力プロモーターのリベロ氏は、「ノーファイト!(帰る)」と憤慨。推定Fカップ美女でリベロ氏の娘・ナタリアさんも加勢した。陣営からは「黒の方が強くパンチを打てる」と訳の分からないクレームをつけられた。
井岡一法会長が「こっちが青をはめたる。そっちも青をはめたらええやないか!」と折れても、レベコは「嫌だ」と、だだっ子状態。「帰っていい。お前らが契約を破棄するのなら訴える」と強硬手段をチラつかせると渋々、了承した。約40分にわたる押し問答の結果、記者会見の時間がなくなり、計量開始が5分以上も遅れた。
井岡陣営も負けてはいない。計量台に乗ったレベコを「オーバー!」と“口撃”した。前回は井岡がノーパンで計量する屈辱を味わったが、今度はレベコが全裸で計量。まさかの“ノーパン返し”を食らった挑戦者は囲み取材をすっぽかし「チームとしてベルトを取りに来た」とだけ言い残した。
大荒れの前哨戦で、井岡だけは冷静だった。「アクシデントがあったけど問題ない。やり残すことなくリングで暴れたい」。負け犬に遠ぼえもさせない完勝を誓った。(伊井 亮一)