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各地で初日の出 それぞれの願いを込めて・・・
1月1日 10時04分

各地で初日の出 それぞれの願いを込めて・・・
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元日の朝、太平洋側は広い範囲で晴れて、各地では初日の出を見ようと多くの人たちでにぎわいました。

北方領土望む岬 3年ぶりの初日の出

北海道東部、北方領土を目の前に望む納沙布岬では、雲の上から鮮やかな初日の出が見られ、訪れた大勢の人たちが歓声を上げました。
根室市にある納沙布岬は、北方領土を除くと北海道で最も東に位置するため初日の出を早く見られることで知られています。
1日朝の最低気温は氷点下1度5分と厳しい冷え込みとなるなか、初日の出を見ようと全国からおよそ2200人が訪れ午前5時すぎから地元の観光協会が用意した特産のカニ汁をすすって体を温めながらその時を待ちました。
そして、午前7時ごろ水平線に浮かぶ雲の上からオレンジ色に輝く鮮やかな太陽が顔を出すと、岬に詰めかけた人たちから大きな歓声が上がり家族や仲間どうしで写真を撮るなどして新年への気持ちを新たにしていました。
旭川市から家族で訪れた男の子は「寒かったけど、初日の出が見られて嬉しかったです。寒いなか、待ったかいがありました」と話していました。また、韓国から東京の大学に留学している男子大学生は「ことし就職活動ですが、すばらしい初日の出を見ることができたので就職もうまくいきそうです」と話していました。
根室市によりますと納沙布岬で初日の出で見られたのは3年ぶりだということです。

初日の出に復興願う

初日の出に復興願う
5年前の東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市の沿岸部にある高台には、初日の出を見ようと大勢の市民が訪れ、街の復興を願いました。
石巻市の沿岸部にある高台の日和山には、ことしも元旦の初日の出を見ようと大勢の人たちが集まりました。1日朝は晴れて午前7時ごろ、朝日が太平洋に突き出ている牡鹿半島の後ろから上りました。
訪れた人たちは手を合わせて願いごとをしたり、写真に撮ったりしていました。東日本大震災の発生からことし3月で5年になりますが、日和山の海側にある住宅地だった地区では、かさ上げ工事が行われているのはまだ一部にとどまっています。
訪れた人たちからは「復興が進んでいるところと、遅れているところの格差が出てきている。ことしは、遅れているところも復興が早く進むようになってほしい」とか、「ことしこそは、自然災害がないように願っている」などと話していました。

三陸鉄道では特別列車

三陸鉄道では特別列車
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県沿岸を走る三陸鉄道の南リアス線で、初日の出を眺める特別列車が運行され、乗客たちが朝日に向かって早期の復興などを願いました。
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市と大船渡市を結ぶ三陸鉄道の南リアス線は、おととし4月に全線で運転を再開しました。
元日の1日は、初日の出を眺める特別列車「初日の出号」が運行され、地元の人や観光客など40人を乗せて午前6時すぎに大船渡市の盛駅を出発しました。
車内にはおせち料理とお神酒が用意され午前6時50分ごろ、列車は太平洋を一望する山あいの線路上で初日の出を望むためいったん停車しました。そして朝日が水平線に浮かぶ雲の上から徐々に姿を見せると、乗客たちは歓声を上げたり写真を撮ったりしていました。
神奈川県からカップルで訪れた40歳の男性は「穏やかな天気できれいな初日の出が見られてよかったです。ことしは結婚をして幸せな家庭を築きます」と話していました。陸前高田市の64歳の男性は「はっきりと初日の出を見ることができました。被災地の復興はまだ時間がかかりますが、新しい町を作るためにみんなで頑張っていきたい」と話していました。

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