あさがおさん観察日記 '15

2016年1月1日(金) 04:42

あいせんは木谷社長の事をどう思っているのか

 新年一発目に書くネタがこれはどうなんだという話は忘れます(ぉぃ)。

 特にここ2年ほど、このブログで公開して大きな反響を頂いたコンテンツには、まあ間違いなくほぼすべてにブシロードとか木谷社長の名前が登場します。TCG界隈では私がブシロードの親派であるという評判が定着しているようですし、中には「木谷社長の犬」的な評価をされる方もいらっしゃるのではないかと思います(笑)。それで今回はこういう機会なのでタイトルの通り「私が個人的に木谷社長の事をどう思っているのか」というお話を書いてみることにしました。需要があるかどうかは知りません。(」・ω・)」

 まず最初に言っておく必要があるのですけど、私個人はこのブログにブシロードや木谷社長のことを何度も取り上げていますが、それで謝礼的な物を頂いたことはありません。ご存じの通り私は Magic のカードを2種類ほど無限回収していますけど、ブシロードのTCGは今のところ無限回収の対象にはなっていません。イラストが好きで何枚か買ったカードはありますが。もちろん現金など受け取ったこともありません。ただし福井で3度ほど一緒にご飯は食べました(笑)。あとその際に参考資料的な物を頂いたことはあります(ぉぃ)。

 これ書くと多分皆さんに驚かれると思うのですが、木谷社長と私にはビックリするくらい利害関係がない≠ナす。私の現在の本業はTCGとは全く無縁な物でして、お互いの本業がどれだけ栄えようが廃れようが相手には全く影響がない違う世界で生きてます。更に私は幸か不幸かブシロードのTCGには手を出していません。基本的に土日祝日がすべて仕事で潰れる身なので今はTCGを遊びようがないのです。つまり木谷社長と私の接点というのは、唯一私がここで書いているTCGに関する日記というかエッセイだけです。そしてそれだけで私は過去3度ほど木谷社長から呼び出しを食らって福井で会ってます(笑)。

 どうも巷には「あいせんはブシロードとか木谷社長を買いかぶりすぎてる」という評価があるようです。はっきり言いますけどそれは認めます。ただ私も社会人をうん十年やってまして、目の前の相手に何をどの程度期待していいかはある程度分別が付くと思ってます。もっと言えば個人や企業に出来もしなさそうな過度の期待なんかしません。しても意味がないのは経験上分かってますから。そういう中でブシロードとか木谷社長にそういう期待感を持ったコンテンツを書くのは、それが出来るだろうと思うから書いてます。そして残念ながらそういう期待をかけられる日本のTCGメーカーって今はブシロードだけなんですよ。

 最近書いてるコンテンツで「結局のところ日本のTCGって相も変わらず遊戯王頼みになっている」という内容をご紹介しています。じゃあTCGというジャンルにおけるコナミとブシロードを比べた場合、今はどっちの施策がTCGメーカーとして優れてると思われますか?当然ながら両論出てくるとは思うのですけど、おそらくブシロードに軍配を上げる方が多数派じゃないかと思うのです。でも実際にはそれでもブシロードのTCGは明確な形で遊戯王を上回れていない。本当、市場って難しいなあと思うわけです。ただ色々な問題はあるし批判は受けているけど、しかしブシロードがTCGメーカーとして頑張ってるのは多くの方々が感じていると思います。そしてそれなりにですけど結果も出してますよね。それを仮にもTCGを嗜んできた身として応援しない理由はないんじゃないかと思うのです。ただしこの辺はブシロードのTCGを売ったり根を詰めて買ったりした経験がないからこその見方なのかもしれません。あと一緒にお仕事したこともないですし。例えば私がブシロードに勤めたりTCGブランドに関わって一緒に仕事したりすると評価がガラッと変わるかもしれませんよ(笑)。

 以下は過去に何度か書いてる話の再掲になるんですが。

 私は一応20世紀の終わり頃にあった対戦格闘ゲームのブームを直に見てきた人間です。おかげで色々な人達に出会い色々な経験をさせていただき、それこそ今だに人生に影響を与え続けているキャラクター達に出会い、腕に覚えありと豪語できるゲームにも出会いました。ただそのブームの最中にも格ゲーの衰退というか滅亡を予感させるメーカーの失策などが見られ、私は当時の商用ネットでその辺の警鐘を書き続けてきました。ただ結局は何も出来なかったんですよね。分かっていたのに格ゲーが落ちぶれゆく状況に何も出来なかった。その後悔みたいな物が私の中にはずっとありました。正直言えば今でもあります。

 で、その格ゲーの人脈などから私はTCGというか Magic の存在を知り、この道に飛び込んできました。 Magic は自分でもお店で売ったり地元でイベントを開いたりしてきました。惚れ込みましたし盛り上がって欲しいと思いましたから。でもやっぱり格ゲーと同じで破滅の音がひたひたと近づくのも分かりました。だから私は Magic が格ゲーと同じ目に遭うのが嫌で Echizen Gather-ru を立ち上げました。それから何年かして、なぜか Magic じゃないTCGメーカーの社長から「ちょっと詳しく話を聞きたいので顔貸してくれ」とか声をかけられた。これ断る理由ないじゃないですか。よしんば東京まで呼び出されたって交通費自腹で馳せ参じるくらいですけど、なぜか木谷社長はわざわざ福井まで会いに来てくれたんですよ。そういう人にどうやったら悪い印象が持てると思います?

 1つ勘違いして欲しくないのですけど、だからと言って私は皆さんに「木谷社長はいい人だから好きになってね」なんて言いません(笑)。そんなの無理に決まってますので。ただ、もし皆さんが私みたいに木谷社長とかTCGメーカーの中の人達に直接物申せる状況になりたいと思うのであれば、間違ってもどこぞの匿名板で便所の落書きに紛れて意見を垂れ流してたって絶対に不可能だということです。ちゃんとブログを構えて文責を明確にして、きっちり連絡手段を公開して書きましょう。どうも某匿名板には「ここに書いておけば世の中の人間は皆読みに来る。それは木谷社長やあいせんとて例外ではない」という風潮があるらしいのですけど、膨大な便所の落書きからあなたの書き込みだけ拾い出せとか非礼にも程があります。特に今はそんな労力を費やさずともその何十倍も有益かつ濃密な情報がSNSから得られます。

# あとこれも何度も書いてますけど、ネットに意見を書くのに「木谷が」「あいせんが」とか敬称の1つも付けられない方の発言は完全無視されても文句は言えません。就職面接に来た人が会社の入口で「面接担当の○○はいるか!」とか怒鳴ってるのと同じですから、そのまま門前払いでご帰宅願われても文句は言えないでしょう。

 おそらくTCG界隈の方々が私に期待しているのは「長年の経験から思ったことや思い付いたことを言う」ことじゃないかと感じています。個人で可能な範囲で世の事象を拾い、出来うる範囲でデータを集め、そこから感じたことや良さそうなアイディアを捻り出して公開する。そういうことだと思ってます。当然個人でやってることなので見聞きできる事象にも集めうるデータにも限度はあります。おそらく内容が足りない上に偏ってもいるでしょう。ただ少なくともTCGメーカーや販売代理店の年商を調べてそこからTCGタイトルの売上を推定するなんてアプローチは、私が実際にやってデータを開示する以前には誰もやってませんでした。そういうある意味で執念深い人間な上に中途半端に人生経験もあったりするので、まあ百発撃てば中に1発くらい役に立ちそうな話が紛れ込むのかもしれません。それでTCG界隈の皆様のお役に立つのであれば今後もこんな形で自分なりにやっていきます。それが幸か不幸かどこかにヒットしてTCGメーカーの中の人とかに呼び出しを食らうなら今後もノコノコと顔を出しますよ。(」・ω・)」

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