安倍首相:1億総活躍・元年の幕開け、少子高齢化に挑戦-年頭所感
2016/01/01 00:00 JST
(ブルームバーグ):安倍晋三首相は1日付で年頭所感を発表した。少子高齢化に挑戦するため、2016年を「1億総活躍・元年」と位置付け、国内総生産(GDP)600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロの「的」に向けて新しい「3本の矢」を放つ決意をあらためて表明した。
首相は、人口が初めて1億人を超えた半世紀前は高度成長期の真っ最中で、「頑張った人が報われる、今日よりも明日はもっと豊かになる。その実感があった時代だ」と振り返った上で、「半世紀後の未来でも、人口1億人を維持する」と述べ、誰もが活躍できる社会実現は「次世代に対する責任」だとした。
16年は日本が国連安全保障理事会の非常任理事国を務めることや、5月に日本が議長国となり主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を開くことを挙げ、「日本がまさに世界の中心で輝く1年だ」と指摘。不透明さを増す世界経済やテロとの戦い、気候変動などの国際的な課題に対し、「日本はしっかりとリーダーシップを発揮していく」と表明した。
第2次安倍政権発足後の政権運営については「経済の再生に全力を挙げてきた」と述べ、「もはやデフレではない。私たちは、3年間でそういう状況を作ることができた」と強調した。
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更新日時: 2016/01/01 00:00 JSTニュース一覧
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