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(10月7日)
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【競馬・ボート・競輪】GP王者・浅井 5度目の挑戦ついにつかんだ!!2015年12月31日 紙面から ことしの競輪を締める「KEIRINグランプリ2015」(GP)が30日、京王閣競輪最終日の第11Rで行われ、浅井康太(31)=90期・三重=が直線鮮やかに伸びて快勝。初のGPを制するとともに、優勝賞金1億円を獲得した。レースは稲垣裕−村上義の近畿勢が主導権。3番手につけた武田豊がまくって出るが不発。その外を平原康がまくって行くが、その内をすくった浅井が一気に伸びて1着。8番手からまくった新田祐が2着に入り、平原が3着に残った。 ゴールした瞬間、すぐさまガッツポーズが飛び出した。そして自転車から降りると、今度は同県の選手と抱き合いながら号泣。5年連続5回目のグランプリで、浅井がトップに登り詰めた。 レースでは自身の魅力を余すところなく発揮。今回初の中部単騎となったが「GI初優勝の時は、自分が反応するままに走ってたから。今回もそれができました」と話す。ひとりのレースとなったことで、かえって自分の持ち味を出すことが可能に。2角過ぎには内に切れ込み、直線では外を伸びる。バンクを縦横無尽に駆け回り、初のグランプリ王者となった。 人懐っこい笑顔が印象に残る浅井だが、さすがにゴールしてからは涙が止まらない。そこには自身を競輪に導いてくれた父・和彦(かずひこ)さんの存在があった。「8年前に亡くなったんですが、3歳くらいのころからおやじが競輪場に連れて行ってくれて。そこで、もう競輪選手になろうと思った」。亡き父に素直に感謝する。 そして同地区の強烈な個性を誇る先輩たちの存在。「もう少し遅く生まれてたら、ここまで強くなれなかったかも。厳しい言葉をもらったこともあるが、それが今につながっている」。引退した山田裕仁氏、山口幸二氏、さらに加藤慎平の3人のGPウイナーの名をあげる。「そして師匠、家族、関係者の方のおかげ」。数多くの支援を受け、三重県では初のグランプリウイナーとなった。 さらにこのVにより賞金王、そして来年からはグランプリユニフォームの1番車と環境が激変する。このプレシャーにつぶされるグランプリウイナーは多いが「SSの時点でプレッシャーは感じているから」と意に介さない。「来年も先行、まくり、差し、マーク何でもやってこの舞台に立ちたい」。グランプリを勝っても、浅井のやることにぶれはない。2016年も自らのスタイルを貫き通し、変幻自在に勝ちに行く。 (西崎英亮) PR情報
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