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【スポーツ】

<首都スポ>全国高校ラグビー 国学院栃木16強

2015年12月31日 紙面から

光泉−国学院栃木 光泉に勝利し、喜び合う国学院栃木フィフティーン=花園ラグビー場で(市川和宏撮影)

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◇国学院栃木19−17光泉(滋賀)

(30日・花園ラグビー場)

 第95回全国高校ラグビーは大会第3日の30日、東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合を行い、国学院久我山(東京第一)流通経大柏(千葉)桐蔭学園(神奈川)国学院栃木(栃木)のシード校関東勢4校はすべて初戦を突破し、16強に進んだ。ノーシードから勝ち上がった深谷(埼玉)も2回戦を突破したが、明和県央(群馬)と日川(山梨)は敗れた。3回戦は元日、8強進出をかけ8試合が行われる。

 呪縛からやっと解き放たれた。シード校の国学院栃木は19−17で光泉を振り切り、2年ぶりに初戦を突破。昨年はAシードで初戦敗退という屈辱を味わっただけに、吉岡肇監督(54)は「この1年『プライドを取り戻せ』を合言葉にやってきた。花園のショックは花園でしか返せない。すごい試合になったが、1点差も100点差も同じ。とにかく勝ててよかった」と、興奮気味に話した。

 開始3分、モールで押し込みFL篠原のトライであっさり先制。ボール支配率も高かったが、得点は拮抗(きっこう)した。なかなか点差が開かず、苦しい展開になった。後半14分、FB安藤が10メートルライン付近から4人のディフェンスを振り切る豪快なトライを左中間に決め、この試合最大の7点差がついた。

 だが、1トライ、1ゴールで追い付かれる油断できない点差。終了直前、代わったばかりの相手WTB木村が左隅に飛び込み、トライが認められた。ゴールが決まれば同点でホイッスル。そして、光泉のキッカーは、初戦の東海大相模戦で『サヨナラPG』を決めた溝尻。ナンバー8武井主将が「その印象があったので、全力でプレッシャーをかけた」というように、溝尻が助走に入った瞬間、全員の猛チャージでミスキックを誘った。

 昨年初戦敗退した大分舞鶴戦も、一昨年大阪桐蔭に敗れた2回戦も、12月30日第1グラウンドでの第1試合だった。今年も抽選で同じ時間、場所となったが、3度目の正直で3年ぶりの3回戦進出。ただ一人、1年からレギュラーで出ていた武井は「解放された気分。やっと正月を花園で迎えられる」と、晴れ晴れと笑った。 (竹村和佳子)

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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