中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

阿部 もう一度捕手&30発

2015年12月31日 紙面から

巨人−阪神 1回表2死一塁、打者ゴメスの時に、二盗を試みた西岡を刺す巨人・阿部=4月3日、東京ドームで(吉澤敬太撮影)

写真

 巨人の阿部慎之助内野手(36)が一塁手に本格転向して過ごした2015年を振り返り、引退までにしたい2つのことを明かした。捕手復帰と30本塁打。すなわち「長打の打てる捕手」への原点回帰だ。

 今季は開幕後わずか1週間で捕手に復帰するも、4月に左もも裏、6月に首を痛め、2度の負傷離脱。その後は一塁手に再転向してシーズンを戦ったが、打率2割4分2厘、47打点はともに新人時代の2001年をのぞけば最低の成績だった。

 ポジションが変わり、リズムに乗れない1年を過ごしたからこそ、思いを再確認できた。「最後は捕手で辞めたい。捕手で入ったし、捕手でこれだけ稼げた。捕手で辞めれば悔いが残らない」

 将来の指導者転身をにらみ、一塁手の経験を「いい勉強になった」と前向きにとらえるが、あくまでマスクをかぶることが本懐。すでに高橋由・新監督から「来年、捕手やれるか?」と打診され、「頑張ります」と即答した。心の準備はできている。

 捕手と同様にこだわるのが柵越えだ。「辞めるまでに、もう一度30本打ちたい」。今季の15本は長野と並びチームトップだったが、阿部にとってはプロ入り以来3番目に少ない数字だった。

 30発以上は過去に5度。直近は13年の32本だが、ここ2年は10本台にとどまっている。

 「王さんは辞める年に30本打ってるんですよね」。目指すのは同じ左打者で巨人の大先輩でもある世界の本塁打王。マスクをかぶり、アーチを量産する自身の姿をイメージし、オフを過ごす。 (小林孝一郎)

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ