- 音楽や音程がある音声が流れていることを示す場合に♪を使って表記する。
- すべての音楽に対してその有無や内容、受けるイメージなどを文字にして伝えることは大変難しく、また無意味なので、特に印象的に使われている場合、作品を支える必要要素となっているのみ字幕として表示する。また、その際も他の字幕内容を圧迫しないよう留意する。
- ストーリー展開上や音楽の前後のセリフ内容から、流れている音楽の種類やテンポなどの説明が必要な場合は、♪の後ろに〔〕で囲んで簡潔な説明を記述する。
- 劇中使用歌の歌詞内容を表示する場合は、全体を斜体とし、字幕の頭に♪を付ける。歌詞と♪の間は半角空白をとる。
- 劇中のシチュエーションやミュージカルなどで、出演者が伴奏付きできっちりと歌を披露するような場合の歌詞表記も劇中使用歌と同じ扱いとする。
- 完全な音楽歌詞の場合は、行頭をずらすことで(チドり)表現する。
- セリフの延長でメロディーを付けて口ずさむ、あるいは放歌、鼻歌の場合はセリフに♪を付けるが、この場合は劇中歌などと区別するために斜体にしない。あるいは、よりわかりやすいように♪をセリフ最後に付けるなどの工夫も可能とする。
- BGM などの場合、大きな意味がなければ音楽表記は省くが、場面進行が音楽だけで進むような構成でセリフを含む他の字幕が長時間存在しない場合、なぜ字幕がない のかなどの不安感を持たせないよう、音声が音楽のみで構成されていることを示すために♪マークを入れる場合がある。
- ケース別の、より具体的な記述方法としては以下を基本として作成する。
ケースA
話者が演技途中で歌う時(伴奏がしっかりついている場合、映像内にバックバンドの存在がわかるものを含む)
効果音としてレコードやラジオ扱いで歌詞が流れ、ストーリー的に意味がある場合。挿入曲歌詞、エンディングタイトル曲歌詞もこれに同じとする。
全体を斜体とした上で、
♪_歌詞
♪_歌詞歌詞歌詞
__歌詞歌詞歌歌詞
2行の場合はチドる。全体バランスをみて頭を何文字ずらすかは、歌詞内容に依存する。ただし、2行目の最後が1行目最後より短くならないように。
話者表記がつくことはまれのはずだが、どうしてもつく場合は、
(話者)
_♪_歌詞歌詞歌詞
___歌詞歌詞歌歌詞
ケースB
話者が歌っている場合。
伴奏なしだがしっかり歌っている。あるいは、出演者がみんなで一緒に伴奏なし歌っている場合。出演者の中にギターなど手慰み程度の楽器、鍋を叩いて歌う人がいてもこちら。
この場合は斜体にしない。
♪_歌詞歌詞歌詞歌詞
(話者)
_♪_歌詞歌詞歌詞歌詞
2行の場合チドらないで頭は歌詞内容あわせ
♪_歌詞歌詞歌詞歌詞
___あれは初恋 真鶴岬
(話者)
_♪_歌詞歌詞歌詞歌詞
____あれは初恋 真鶴岬
ケースC
話者が放歌、鼻歌的に歌う場合(歌ではあるが何となく歌っている)あるいはセリフの一部がメロディーをもつなどの場合。正体でセリフ扱いとし、そのうしろに音符をつける。
歌詞歌詞歌詞歌詞_♪
(話者)_歌詞歌詞歌詞歌詞_♪
2行の場合は
歌詞歌詞歌詞歌詞
歌詞歌詞歌詞歌詞_♪
(話者)_歌詞歌詞歌詞歌詞
_歌詞歌詞歌詞歌詞_♪
この場合、飾りとして音の伸ばし表現に”〜”を使用してもよい
さらば うちゅうよ〜♪
さらば うちゅうよ
たびだ〜つほねは〜♪
一部がメロディーを持つセリフ
(伝助)
_あれは初恋 真鶴岬_♪
_ってな歌ですよ
ケースD
流れる音楽に対する説明が必要な場合
♪〔説明〕「タイトル」
♪〔説明「タイトル」〕
のような仕様とする。
ケースE
歌詞がある曲表示とセリフが同時進行した場合の関係
セリフ進行中に歌詞BGM的な感じで入る場合、セリフはそのままの位置で進行。歌詞を第2位置に表示。
メインで歌詞のある音楽が進行中に、補助的なセリフが入る場合。歌詞はそのままの位置で進行。セリフを第2位置に表示。
セリフと歌詞内容のどちらが優先か判断がつかない場合は、前後のつながりでセリフの字幕位置が移動しないほうを選択する。
※注意何らかの歌詞入り音楽が流れたときに、基本的にはその曲の題名を入れることはしない。仮に映画の題名と同じ曲名だからといえ、入れる必要はない。観客は興ざめする。
健常者が観ているときも、流れた曲の歌詞を聞いてどういう題名かは通常わからない。また、挿入曲などはたいていの場合、曲名がエンディング等に出てくる。流れる以上は、その曲の歌詞のみに意味があるかと考えるべき。(ないものもあるが、その場合歌詞表記の必要も疑問)
逆に、歌詞なしの音楽が、ストーリー的に意味を持つ場合は題名表記が必要な場合が多い。