遠くへ行きたい 川口和久「いざ直球勝負!京都ルーティン巡り」京都市 2015.12.27


(川口和久)
『遠くへ行きたい』
今回の旅先は師走の京都
いいよ。
プロの意地を見せつけます
初めて出合った珍しい食べ物
えっお寿司を蒸す?
未知との遭遇です
すごいですね。
老舗の和傘屋をのぞけば出て来たのは何とも美しい和風のシャンデリア
京都は日本一のパン好き?
舞妓さんにも大人気のパンをいただきます
京都伝統の友禅染
染めているのは着物ではなくん?ジーンズ?
旧友と再会鍋を囲んで身も心もホクホク
師走の京都を満喫します
かつての西京極球場です
僕の野球人生の原点となった思い出のグラウンドへとやって来ました
久しぶりだな〜。
何年ぶりだろう?35年。
35年か…うん。
実は僕高校卒業後関西の実業団チームに所属しこの球場で戦っていました
その時に挙げた完封勝利がスカウトの目に留まり広島からドラフト1位に指名されました
まさにここは野球人生で忘れられない球場なんです
川口さん!はい!お願いできますか?どうもこんにちは。
1球よろしくお願いします。
願ってもないお声を頂き懐かしのマウンドへ
せっかくだから打とうよ。
おし!
魂の一球勝負
ファーストフライ。
ちょっともう1球だな。
・ラスト1球です・あっ!
う〜ん気持ちいいな
ありがとうございました。
今年を締めくくる野球ができました
去年巨人軍のピッチングコーチを退き今年は野球人生を見直す一年でした
今回はいわば原点回帰の旅です
野球が終わった後の僕のルーティン
それはまず食事
新京極でおいしいものを探しましょう
年の瀬ともなるとみんな何かそそくさと早い動きでね。
何か師走を感じますね。
えっ?えっ?お寿司屋さんで湯気出てますよ。
今お寿司屋さんの前で湯気が出てたんでちょっと気になって入ったんですけど。
ちょっと初めて聞くんですけど。
蒸し寿司?
これまで全国を転戦した僕でも初めて聞く言葉
お寿司を蒸すって一体どういうこと?
これちょっと熱いんで気を付けてください。
その蒸し寿司が出て来ました
蒸し寿司ってお店の前に出てたんで何やろなぁって。
じゃあちょっと開けてみます。
どうぞ召し上がっておくれやす。
湯気とともに目に飛び込んで来たのは丼一面の錦糸卵
その下には一体何が隠れているのか気になりますね
ちょっといただきます。
錦糸卵の下はこれは…。
そう穴子ですな。
穴子ですね。
で酢飯ですか。
そうですね。
いただきます。
どうぞ召し上がっておくれやす。
熱〜!熱っ。
じゃあいただきます。
はいどうぞ。
うん。
う〜ん…。
ご飯はすごく温かくておいしいですね。
確かに寒い時に食べるとこれは温かいかもしれないですね。
なるほど冬限定なんだ。
そうです。
こうやって…。
これちょっと錦糸卵だけですか?これ。
そこにね…。
あ〜そうですかハモをすって一緒にしてあるんですか。
初めて食べるんですけどそういうことを未知との遭遇っていうんですけど。
そうですな。
京都しかないんでしょ?これは。
そらそうです。
オヤジさんの所しかないんですよね?京都では他のお店もやってますけどね。
せやけどうちみたいに…。
必ず…。
京都の冬のこんな風物詩
底冷えのする京都にぴったりのおいしい蒸し寿司でした
お腹が満たされたところでちょっと祇園をぶらり
お昼の祇園は静かですね
和服姿が町並みにぴったり
師走の京のたたずまいいいですよね
おっ?これ和傘ですね。
ちょっと入ってみようかな。
今見ることも少なくなった和傘
実は僕にとっては懐かしい一品なんですよね
こんにちは。
すいませんちょっと通りがかったんですけどちょっと懐かしい…番傘ですよね?
(西堀さん)蛇の目傘っていう傘で。
(西堀さん)そうですね多分こういうものとか…あったと思うんですけど。
いや〜懐かしいな。
ちょっと赤みがかって赤と黒の…。
これがねあったんですよ。
あっそうでしたか。
はい。
最近ではすっかり少なくなってしまいましたけれども。
そうですか。
京都でもこういうのを実際作ってるのはうち1軒だけになってしまってるんですけれども。
ここは近くにお茶のお家元がいらっしゃるので。
すごいですね。
こういう…。
うわ〜!部屋が狭いんですけどはい。
これにもう1つ柄が付いてまして屋外でお茶をたてて飲まれる時ですね。
すいませんちょっと聞いていいですか?これって大体いくらぐらいするものなんですか?14〜15万円とか。
14〜15万円。
でもそんなに高くないと僕思いますよ。
そうですね作るのに2〜3週間以上かかりますから。
この照明って…。
この傘の骨組みですよね?そうですね。
和傘屋で見つけた和風シャンデリア
その作り方は摩訶不思議
これって手品?
もともとこういうような傘状のものでこれがですねこういうふうに開いたり閉じたりできましてこれをこういうふうにパッと広げるとこうやってランプになるっていう。
ハハハ…。
これを逆にしてほら。
ちょうどこの傘のですねてっぺんの部分を外してしまって骨をこのまま水平に立てて行きますとこういう形になるんですけれどね。
そういう技術を利用してこういう照明器具の骨組みにしてるんだ。
ええ。
やはりこの…。
ですのとやっぱり…。
光もやさしいんですけどこの影の部分っていうんですかこういう木の影がすごく美しいですよね。
そうですね。
はい。
ちょっと珍しい和傘を見せてもらいました
この骨組みも桔梗骨といいまして。
ちょっとデザインが違いますよね。
はい。
1本なんだけどここをパチっと割って広げてるわけですね。
かつ隣と張り合わせてるんです。
そうですよね。
江戸時代ぐらいに考案されたと思われるんですけどもう廃れてしまってまして我々としてはそれを復元しようと思いまして。
でいろいろ工夫してこういうすごい複雑な…。
やっぱりやって行くうちに何かバリエーションでねやったような感じですもんね。
こちらは松葉骨
このユニークな骨組みも古い資料を頼りに一から復元させたそうです
僕は思うんですけどこれ毎日作られるわけじゃないですか。
はいそうです。
職人さんの心にもあっこれはちょっとうまく行かねえなとかこれはうまく行ったなっていうのもありますよね。
多少なりね。
逆に言うとですね理想があっても完璧にできたっていうことはほとんどないと思うんです。
もちろん商品としてのレベル以上はなってるんですけど。
ですから常に完璧理想のものを求めて日々修業みたいなして行くっていうのが多分職人の世界なんじゃないかなと思うんですけど。
そういう面では野球選手さんも職人さんなんじゃないかと思いまして理想を求めて日々修練してっていう。
ありがとうございます。
まさしくピッチングは芸術だって僕は言ってんですよ。
もう職人芸。
そうでしょうね。
手作りですねホントに。
(西堀さん)一番若いコで23歳っていうのがいるんですけど。
楽しそうですねそうでもない?楽しい?フフフ…。
(西堀さん)フフフ…。
若手の育成はどの世界でも重要なことですよね
伝統を受け継ぐ人達の挑戦と技術革新
彼女達が今後どんな製品を生んで行くんでしょうね
さて旅は中盤戦
実は僕現役の頃に完投するためのルーティンとして試合の中盤に必ず食べていたものがあるんです
あの〜僕パン大好きなんですよ。
現役時代はあの〜…僕らの頃は完投しなきゃいけなかったんでとにかく長いイニング投げるためには9イニングの中でどこかでパンを食べてたうん。
パン好きの僕としてはね何か京都でおいしいパンが食べたいんですよね。
まぁ俺達が食ってる頃はあんパンクリームパンジャムパン大体この3つだったんですけどやっぱりその中で一番好きなのがクリームパンなんですよ。
実は京都一世帯当たりのパンの年間消費量が全国1位なんだそうです
市内にはたくさんのパン屋さんが点在し激戦区と呼ばれていると聞きました
八坂神社前のクリームパンが看板メニューの老舗パン屋さんを訪ねます
あ〜何か京都来た感じするなぁ。
SIZUYAさん。
KYOTOSIZUYAさんちょっと入ってみよう。
こんにちは。
(西山さん)いらっしゃいませ!ご来店ありがとうございます。
どうも。
あの〜…。
(西山さん)はい。
おいしいクリームパンがあるって聞いたんですけど。
ありがとうございます。
うちの一番人気のクリームパンはこちらですね。
これですか。
はい。
志津屋全店あるんですけどこれ一番売れてますねどこのお店も。
クリームたっぷり入っておりますよ。
一見見た目クリームパンっぽくないんですけど。
うちのパンが実は薄皮でほんのり洋菓子のような食感があるためにこういう形に…一番ベストな形です。
もう1個ください。
もう1つありがとうございます。
いや僕ねあの…。
現役の頃からねクリームパン好きだったんで。
クリームパンですかありがとうございます。
結構うるさいですよ。
いやもう味には自信あります。
ホントですか?じゃあください。
うちのナンバーワン商品です。
よろしかったらナンバーワンもう1つあるんですうち。
ぜひとも…。
何?何?このカルネ。
(西山さんの声)京都人でしたら知らない方はいらっしゃらないかと…。
(川口の声)カルネっていうのは…?
(西山さんの声)爆発的に売れてるんですいかがですか?そこまで言うんなら買いますよ。
京都の人って意外とパンを食べるって聞いたんですけど。
あ〜そうなんですよ。
大概パンっていうと皆さん関西では神戸とかイメージされる方多いんですけど…。
職人さんも多いんでもう何ていうんですかねご飯をゆっくり食べてられる文化っていうのが少ないんですよ。
それで皆さん片手間に食べられるパン。
だから舞妓さんもよく来られるんです。
店長こういう関係の仕事してたんですか?いえ昔高校出てからですね東京へ8年ほどいまして。
東京にいたんだ。
そうなんですよ。
お笑いのほうをちょっとかじっておりまして。
いやいい声だしいい滑舌だし素晴らしいなと…。
お笑いやってたんですね。
お笑いやってました。
ネタとか言わないでくださいね。
何かひとネタあれば。
いやいや…!頑張ってください。
どうもありがとうございます。
ありがとうございます!
鴨川の河原でお昼を食べる
これが京都の若者達のルーティン
よし。
店長お薦めのクリームパンでも食べますか。
旅のエネルギーになるように。
おっやわらかい。
すごい…うまそう。
いただきます。
う〜ん。
クリームパン。
あっ確かに昔ながらのクリームパンなんですけどすごくクリームに深みがあってねすごいねしっとりとしてるうまい。
さて舞妓さん達も食べるというカルネ
やっぱりちょっとパンがねフランスパン生地のようなホントにしっかりとしたパンにね中にハムと玉ねぎ。
シンプルでいいですねいただきます。
うん。
うん。
あっすごく玉ねぎがアクセントになっててこのハムおいしいうん。
何か丸い円を見るとついついボールのように握ってしまうクセはあるんだけど。
ハハハ…。
いいですね。
古いものと新しいものが何か混在しててすごくいいですよね。
旅の中盤戦に大好きなクリームパンでエネルギー補給ができました
長年野球人生を歩んで来た僕
試合後にユニホームを脱ぐ瞬間が至福の時でした
そんな時いつもはいていたのがジーパン
これが一番リラックスできるんですよね
ここ京都では他にはない特別なジーパンが作られていると聞き訪ねてみました
えっこれがジーパン?ウソやろ!
いっぱいジーンズありますね。
変わってますねこれ。
柄もいいし…柄っていうか何かジーパンっぽくないというか。
(宮本さん)実はこのジーンズの…。
(宮本さん)うちのお店は江戸時代から京都で着物を作るのが本業の会社なんです。
そこでジーンズに京都らしい染めを施して一個一個手で作らせていただいてるジーンズなんですね。
そういう染めの技術をこのジーパンに織り込んでるっていうか。
そうですね。
これらのジーパンは一本一本全て手作り
京都伝統の手描き友禅の技法でぼかしの入った自然な柄を浮き上がらせた女性用のもの
そしてこちらは京小紋の型を使った抜染と呼ばれる技術を応用し伝統の和柄をシックにちりばめた男性用
どちらもさまざまな職人さんの伝統の技が生かされています
ちょっとこうジーンズになってますと違う生地みたいに見えるんですけれど実はこの部分に使っている生地とこのお柄になっている部分の生地っていうのはもともとは全く同じ生地。
染めることによってこういうお柄に…。
なるわけですか。
はい何か違う着物の生地をこう貼り付けてパッチワークしてるのかな〜…っていうふうに。
すいませんそう思ってました。
例えば…。
ほぉ〜。
あっはいはいはい。
早速男性用のジーパンを試着させてもらいます
どうでしょう?カッコいいね。
裁断縫製など全ての作業を含めるとなんと50工程以上だとか
ここのアクセントいいですねやっぱりね。
そうですね京小紋。
大鎧という…。
鎧の甲冑のデザイン。
この鎧になってる所の重なりも適度にヒップの所をこうホールドしてくれて。
すごくサポート力がある感じで。
いいですね。
そうですね。
やっぱり…。
そうだよね〜そうかそうか…。
…とかね気合が入るとか。
勝負服とかね。
そうです。
リラックスの服とかね。
そうなんです。
そうだねはき分けるっていうのは大事なことなんですよね。
そうですね。
実は京都には今回の旅で僕がどうしても会いたい人がいます
あっ池ちゃん。
(池田さん)こんにちは。
お久しぶりです。
どうも元気ですか?元気です。
池田君です。
池田君は現在京都でゴルフレッスン場を営むティーチングプロ
約25年前僕が広島カープ時代に出会った親友です
プロゴルファーを目指していた彼とはスポーツ仲間
公私にわたって親交を深めて来ました
彼と会う時の定番の店がここ
今日はまだ食べたことのない冬のスペシャルメニューをいただきます
俺も去年までジャイアンツのピッチングコーチやってて2015年ってちょっと野球を見直すすごくいい年だったと思うの。
まぁそれでこうやって京都に来て原点に返ってさ池ちゃんと食べたかったのが…。
これですか?もも串。
俺も京都に来たら必ずここへ来て…っていうそういう流れがあるから。
そうですね。
うまいね。
うんうまい。
うん。
もう鶏はスポーツマンにとって年末でもあるけどね大トリだよね。
フフフ…はい。
うまいね〜。
もう絶体絶命の時っていうのは自分を信じるしかないじゃない?ピッチャーもそうなんだよね。
そうですね。
トップの位置を決めてそこから捻転で…。
要するに体の力でボールを投げる。
遠くに投げる時どうするんだと。
大きな体重移動で投げる近くの時はもう小手先で…要するにピッチャーがファーストにけん制投げるようなねあんな感じで行くんだよって…。
今回僕も初めて食べる地鶏鍋
丹波あじわいどりを使った冬のスペシャルメニューです
鶏肉は低脂肪高タンパクでスポーツマンにとって体調管理のための必須食材
おいしい鶏肉には目がないんです
うんすごい…おいしいねこれ。
ちょくちょくお願いします。
また東京にも行きますし。
旅の終わりに訪ねたのは全国でも珍しい球技の神様白峯神宮
全国からたくさんのスポーツマン達が参拝に来ています
八戸学院。
光星高校。
札幌から来たんだぁ。
フフフ…140キロ出したいんですね。
何かいろんな願いがあるな〜いいな〜。
僕も一年の締めくくりにご祈とうをお願いしました
野球の硬式ボールの縫い目は108つ
くしくも人間の煩悩と同じ数なんです
自らの煩悩をはらってもらい来年良いスタートが切れるようお祈りしました
今回の旅と出会った方々に心から感謝!
2015/12/27(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 川口和久「いざ直球勝負!京都ルーティン巡り」京都市[解][字]

元プロ野球選手の川口和久が、京都市を旅する。現役時代にベンチで食べていた「クリームパン」を求めて老舗パン屋へ。新京極の商店街で初体験の「温かい寿司」に挑戦する。

詳細情報
出演者
【旅人】
川口和久
番組内容
元プロ野球選手の川口和久が、自らの野球人生の原点・京都市を旅する。
社会人野球時代にマウンドを踏んだ球場のスタンドで野球人生を振り返る。
現役時代にベンチで食べていた「クリームパン」を求めて老舗パン屋へ。
着物の技を生かしたジーンズを販売する店を訪ね、新京極の商店街で初体験の「温かい寿司」に挑戦。
日本でも珍しい「球技の神様」を祀る神宮で、一年の感謝と来年の抱負を書きこんだ野球ボールを奉納する。
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
京都市

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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