グッと!地球便【病で死に直面しカンボジアでシャツブランド立ち上げた息子】 2015.12.27


ご長寿夫婦の一日に密着。
その秘訣を徹底調査。
さらに村に伝わる長寿食材の謎が明らかに。
誰でもマネできる健康長寿の秘訣を大公開します。
長寿の村があるんだねお楽しみに。
(3人)ニンニン!あっ…。
(山口)今回の『グッと!地球便』は愛知県とカンボジアをつないでみたいと思います。
行ってみましょう。
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます
今回の配達先はインドシナ半島の南部に位置するカンボジア王国
急速な経済成長の真っ只中にあり新たなビジネスチャンスにあふれている首都プノンペンで何の経験もないところからオーダーメイドのシャツのブランドを立ち上げた日本人がいます
製造工程はすべてカンボジア人による手作業
暗中模索の中ブランド経営を始めた彼ですがかつて病で生死の境をさまよった事がありました
そんな息子を心配する両親は?
初めて自分の死に直面し人生のあり方を考え直した彼
(佑介さん)ヘーイ!
本当に自分らしい人生を全うしたい
大好きになったカンボジアで奮闘する息子へ両親が届ける想いとは?
こんにちはどうもはじめまして。
(母)こんにちはどうも。
お忙しい中ありがとうございます。
お世話になります。
よろしくお願い致します。
お願いします。
山口です。
どうもお世話になります。
浅野と申します。
お世話になります。
よろしくお願いします!おじゃまします。
息子さんの佑介さんが…。
(父)はい。
カンボジアでシャツのブランドを経営なさっているという事ですけどこれ日本でシャツを作るとかそういうお仕事というのはなさってたんですか?あ〜全くしてないですね。
あ全く?じゃあそのシャツ作りの知識とかっていうのも別に日本ではなくて。
ないですねはい。
どういう…ちょっとご縁かは分からんですけど親としては。
そういうシャツに縁があったという。
そうですか…。
はい。
それから私の家内も着てますけど。
あっ!これはサンプルでですね。
いや〜…。
作ってちょっと「これ着てみて」とかですね。
え何ていうブランドなんですか?
(父)「SuiーJoh」ですね。
「SuiーJoh」?
(父)はい。
いやめっちゃいいじゃないですか。
へぇ〜。
どうですかお父さんお母さん的にはその心配な点とか気になる部分っていうのは?店…。
ご家族は?佑介さんは。
今日本人女性の方ですけど。
はい。
一応結婚…入籍がちょっとまだ。
ちょっとまだそれはちゃんとしたという報告はまだもうちょっと待って下さいということですので。
あの…ないですけれど。
じゃあもうそういう時にきてるというちょうどそういうタイミングなわけですね。
はい。
わかりました。
じゃあ見てみましょうかね。
はいいきましょう。
いきましょう佑介さんカンボジアですグッと!
距離にして…
目ざましい経済発展の途上にあり急速に近代化が進む首都プノンペン
今世界中から投資が行われ新たなビジネスチャンスがあふれています
街の中心部にある佑介さんの店へ
地図を頼りに向かってみるとお世辞にも商売に向いているとは言えない路地の奥へとたどり着きました
(スタッフ)あれちゃいます?
(スタッフ)こんにちは。
あこんにちは。
(スタッフ)浅野さんですか?はい浅野です。
(スタッフ)はじめまして『グッと!地球便』です。
どうもこんにちは。
日本からやって来ました。
はい。
ウエルカムトゥーカンボジアですね。
(スタッフ)すごいめっちゃくちゃ中はオシャレですね。
いやまだまだです。
あの〜…費用が限られてるのでもう手作り感満載で。
佑介さんのブランド…
今年の2月家賃の安い路地裏に初めて自分の店を構えたばかりです
ブランドの顔とも言えるのがオーダーメイドで仕立てる個性的なシャツ
値段は29…カンボジアで…。
(スタッフ)29ドル…。
はい。
ただカンボジア人の方々にとってはまだまだちょっと高い値段になってしまってるかな…。
カンボジア人の月収は1万円程度
顧客は今のところ駐在員や現地に住む日本人観光でやって来た欧米人がほとんどというのが現状です
「Sui−Joh」が提供するシャツには佑介さんのこだわりが…
それは袖口や襟の裏にアクセントとして使われているカラフルな生地
日本で言うとふろしきみたいな物なんですよ。
なのでここらへんもクロマー。
(スタッフ)あ…ここの部分がですか?はい。
こことかあとこの襟の裏っ側とかにクロマーを入れたりとか…。
シャツに限らず「Sui−Joh」の商品には必ずどこかにクロマーの生地を使うのが佑介さんのこだわり
ただ現代の若者たちはクロマーイコールちょっとダサいというかオールドファッションだみたいな。
だからそれをちょっと変えて行きたいというのとやはり文化を外国人ながらに…。
「Sui−Joh」のシャツはフルオーダーメイド
体の寸法を計って100種類以上もあるサンプルから好みの生地を選ぶと店内にいる2人の仕立て係が1枚1枚縫い上げていきます
生地だけでなくボタンの色やクロマーの柄など細かいところまで全てオーダーできるそうです
バイクタクシーを捕まえた佑介さんは生地の仕入れへ
やって来たのはこちらの「オリンピックマーケット」
建物の中には100を超える繊維問屋がひしめき合っていました
世界中から集められたおびただしい種類の生地が手に入るためカンボジア全土から仕立て屋が集まり生地を仕入れていくのです
プノンペンでは1つの通りに必ず1軒はあると言われる程たくさんの仕立て屋があります
既製服の文化がそれほど浸透していないこともありオーダーメイドで服を作るのは特別なことではないのです
ハウアーユー?アイムグッド…。
ここは佑介さんがいつも仕入れにかよっている馴染みの問屋さん
ここが1番多分おっきくて…。
なので良いテーラーを見つけるあるいは良い生地屋さんを見つけるっていうのがそういう関係性を作ってくのが1番重要であり1番難しいところですね。
(スタッフ)なるほどね〜。
佑介さんがカンボジアに移住してきたのは5年前
それまでは普通のサラリーマン生活を送っていました
しかし26歳の時突如脳内出血を起こし入院
脳に先天的な異常が見つかったのです
初めて直面した自らの死
佑介さんは病床でこれからの人生を考え直しました
頭に浮かんだのは学生時代に訪れて大好きになった国カンボジアでした
アパレル業界の知識はもちろん経営に関しても全くの素人でしたが日本人のセンスとカンボジアの仕立ての技術を掛け合わせれば何か新しい価値が生まれるのではないかと考え猛勉強
サラリーマン時代に溜めたお金を元手に店をオープンしたのです
(スタッフ)なんでですかそれは?やっぱり…。
こちらはカバンをはじめ「Sui−Joh」の小物類の縫製を頼んでいる仕立て屋
カンボジアでの製品作りは1つ1つ手作業が基本
何のツテも無かった佑介さん
満足できる仕立て屋を見つけるまでは苦労の連続だったと言います
あとここに穴が開いてて…。
見えないから問題ないじゃんって言われて…。
オッパニハオッパニハみたいな。
いやいや…そこでオッパニハって言っちゃったら…。
でそれで…。
テーラーさん縫う方も服の方とかも…。
縫い上がったカバンを手に佑介さんがやって来たのは1軒の町工場
何やら大量のTシャツが並べられています
縫い上がったカバンを手に佑介さんがやって来たのは1軒の町工場
何やら大量のTシャツが並べられています
ここで行われているのはシルクスクリーンによるプリント作業
ここでもやはり全ての工程が手作業です
さっそく作業開始
素早くロゴをプリントしていきますが全てが目分量
ボタン付けるのも手作業だし。
工業化が進んだ先進国の製品には出せないカンボジア製品の味
とはいえ1つ1つ人が手作業するがゆえのトラブルも少なくありません
トラブルが発生しちゃいましたね。
(スタッフ)どうしたんですか?AとBというお客さんがいらっしゃって…。
でもうシャツが出来てでロゴも付けてボタンも付けてで今最終確認をしてたらそもそも生地が違うじゃないかっていう…。
どうやろうかな…。
結局生地をもう一度仕入れて作り直すことに
儲けは全て消えてしまいました
スタッフがミスをするのは経営者である自分のマネージメントが悪いから
佑介さんはそう言いました
佑介さん自ら生地を買い直しに行きます
今考えながら…。
少しでも売上げを伸ばすため佑介さんはアンコールワット観光の拠点となるシェムリアップにこの9月早くも2号店をオープンしました
世界中から観光客がやって来るシェムリアップのナイトマーケット
その一角にオープンしたばかりの「Sui−Joh」2号店があります
あっあれです。
アンコールナイトマーケットの中の隅の奥に…。
2号店ではオーダ−メイドは行わず主にカバンや財布などを販売
多くの観光客の目に留まるこの場所で「Sui−Joh」というブランドの認知度アップを狙っています
(スタッフ)そうだよね。
そうですね。
厳しいですねはい。
カンボジアでのビジネスはまだまだ手探りのようです
マキシマムはもう限られてるので…。
4人兄弟の長男として生まれた佑介さん
お父さんはアルミ製品の輸出販売をする会社を営んでおり小さい頃からゆくゆくは会社の社長にと大切に育てられました
しかし20歳の時アメリカ同時多発テロの影響を受け会社が倒産
人生が一変したのです
う〜ん…。
あと暗い…。
…とかっていうのもあったのでなのでよりカンボジアに来た時に…。
家業を継ぐ道を絶たれた佑介さんが目を向けたのが海外
バックパッカーとして何か国も旅をしました
そして初めて訪れたカンボジアでこの国が大好きになる1つの出会いがあったのです
ダイチ…。
ノットダイチ…。
初めて訪れたカンボジアでこの国が大好きになる1つの出会いがあったという佑介さん
(外国語)ヘーイ!ダイチ!ヘーイ!ダイチ…。
ノットダイチ…ユウスケ!ユウスケ…ハハ…。
ヘーイ!めっちゃ喜んでる。
遺跡の前で土産物屋を営んでいる家族と久しぶりの再会です
14年前この地をふらりと訪れた佑介さん
買い物をするでもなく子ども達と遊んでいるうちにどんどん仲良くなりいつの間にか家に泊めてもらうまでになったと言います
その後も家族との付き合いは続きかつて佑介さんを癒してくれた笑顔の少女が1人の女性に成長するまでになりました
その時シェムリアップにホントは3日か4日しかいるつもりなかったんですけどこの家族に出会ってから1週間ぐらいいることになりでまたカンボジアに戻りたいなって思う大きな理由ですね。
いや〜すごいこう優しい…素敵な方だなと思いましたがお父さんいかがでしたか?ご覧になって…。
色々苦労してね頑張っとるなということあの受けましたけど…。
はい。
(母)あの日本で病気をしてこの先はもうホントにどうなるんだろうっていうあの子の中の思いもあったし私たちもあのそういう思いがありましたのでそういう幸せがあの子の中にあったんだなと思ってホントにカンボジアの人たちに感謝したいなと思います。
もう1つそのきっかけとなったっておっしゃってたのがそのお父さんの会社のね…。
はい。
それもお父さんご苦労あったと思うんですけどもそれやっぱり佑介さんそのぐらいの距離でやっぱりご覧になってたんですか?そのお父さんの会社の様子とかも…。
ええまああの会社も歩いて5分ぐらいの所でしたし人色んな人が来ますよね。
はい。
まあ私も…。
そうなんですね。
でもそういうのを見ててやっぱりその経営することであったりとか佑介さんなりに思うとこがあったんでしょうね。
そうですね。
う〜ん…分かりました。
あのおっしゃってたフィアンセですかね?
(父・母)はい。
彼女は出てきて…。
出てないですね。
出てこんかったですね。
ねえ分かりました。
さあそれではこの後お届けものをさせて頂いてるとこをまた引き続きご覧頂きたいと思いますんで…いきましょう。
佑介さんもう一度カンボジア。
グッと!
お店をオープンして10か月
なんとかビジネスを軌道に乗せようと多忙を極める佑介さん
帰りは深夜になることも多いそうです
佑介さんの住まいは店からバイクで15分の所にあるアパート
出迎えてくれたのは婚約者の名津子さん
(スタッフ)はじめまして。
(名津子さん)こんばんは。
2DKのこの部屋に2人で暮らし始めて2年が経ちました
6年前フィリピンでの語学研修で出会った2人
ビジネスを起こす決意をした佑介さんが熱心に誘ってカンボジアへ名津子さんを呼び寄せたのです
いや…。
(スタッフ)ああそうですか。
はい。
(スタッフ)もうじゃ「ついていくぞ!」みたいな感じだったんですか?
プロポーズも済ませあとは婚姻届を役所に提出するだけ…ということらしいのですが最近少し気がかりなことがあるそうです
プノンペンにはまだ友人も少ない名津子さん
唯一頼れる佑介さんは仕事に追われ2人の時間を十分に作れていないのです
とはいえ夢はまだ始まったばかり
人生の新たな1歩を踏み出そうとしている佑介さんに日本の両親から届けものです
(スタッフ)届けものを預かってまいりました。
何て書いてあります?夫婦茶碗。
届けものはダルマをかたどった夫婦茶碗
添えられていたお父さんお母さんの手紙にはこう綴られていました
ありがとうございます。
週1休み取れるように…はい。
はいお願いします。
少しでも一緒にいれる時間を作ってほしいです。
すごくもう毎日ねえ夜中までね出てるような感じで…。
土日もいないし…。
もうちょっと余裕を持って…。
ハハハ…はい。
お願いします。
迷惑かけてばかりですが今後ともよろしくお願いします。
お願いします。
あ〜ねえその…。
いいとこで終わったですね。
フフフ…。
お父さんとお母さんやっぱり色々あったと…歩んできた人生の中で…。
まあ何がこれからどういうことが起きるかも分からないですけどもねえ2人で力を合わせてやってってくれればまあいいと思いますね。
はい。
そうですね。
幸せそう…ですね。
そうですね。
はい。
まあ安心しましたね。
あ〜気持ちいいな〜。
う〜たまらん。
2015/12/27(日) 10:25〜10:55
読売テレビ1
グッと!地球便【病で死に直面しカンボジアでシャツブランド立ち上げた息子】[字]

海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽カンボジアでオーダーシャツのブランドを立ち上げた日本人▽父の会社が倒産…病で死の危機に…人生を見つめ直し起業した息子へ

詳細情報
出演者
山口智充
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。

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バラエティ – トークバラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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